2011年という年
今年3月11日を境に、日本は大きく変わってしまいました。
豊かな自然に恵まれた国土が放射能に汚染されてしまい、もう私が生きている間には3月11日以前の日本の環境に戻すことはできません。
昨年シリア・ヨルダンを旅した時にパレスチナの難民を身近に見ても、自分たちの国とは無縁のものと感じていました。
しかし、今年福島の警戒区域の人が自分の持ち物もほんの少ししか持ち出せず、
いつ帰れるかもわからない情景を見て、どの国に住んでいても自宅を追われ、自分の築いてきた
財産、想い出を捨てなければならない事が起こる現実を知りました。
シリアも今年は内戦で多くの人々が亡くなっています。昨年ヨルダンとの国境で見た 農作物を沢山車に積みヨルダンに売るに行く、生き生きとしたシリアの人々は今どうなっているのでしょう。
毎日を大切に過ごさなくていけないことをしみじみと感じた年でした。
2012年は被災された方たちが、少しでも前に進める年になりますように。
私の住むマンションには28日から角松が飾られています。清々しい年明けを迎える準備が整いました。