無事引っ越しも終わり

1年5か月ぶりの東京での生活。

戻る前に「おそうじ本舗」に部屋中のお掃除をお願いしてあったので、気持ちよく日常の生活に戻れました・・・と空っぽの家に戻った時にピッカピカの部屋の状況を見て思ったのですが・・・・・・荷物が届いた後の数日間大変な状況になってしまいました。

山のように積まれた荷物を少しずつ片付け、昨日はやっとレースのカーテンを洗い、その他のカーテンをクリーニングに出すことが出来ました。
          

それにしても今回引っ越しをして感じたことは、引っ越し業界に携わる人の仕事が以前よりはるかにきつくなっていると言う事。

福岡を出る時,午後1時半に来ていただいたのですが、スタッフは午前中も仕事をしてきたそうです。しかも前の家の仕事に時間がかかり、お食事もそこそこに家に来た様子。

3人のスタッフと運転手さんが来ましたが、以前はそのような状況でも、人数に入っていない研修の人がついて来たこともしばしば。

今回見積もりの時にこの人数で足りますかと伺った時も大丈夫ですと言ったので・・・・・・もしかしたら研修の人も来るのかしらと思ったのですが・・・・来て下さったのは予定通り3人。

荷物を家から玄関まで運んでいるのは細〜い小柄な男性。殆ど1人で運んでいるのです。後は社員の方のような責任者が大きな荷物をゆっくり梱包しています。
そして私の見えないところで後の1人が玄関から台車に載せて荷物をトラックまで運んでいます。

既にまとめてあった箱は120個。本などとても重いものも沢山含まれています。

陰でそっと背中をさすっている作業員の姿を見ると手伝わないわけにいきません。

3時間の間に荷物を全部運びだした後、荷物出しの作業をしていた人は次の仕事に行くと言います。途中お茶も飲むこともなく仕事を続けていたので、最後に勧めたのですがそれも出来ない忙しい様子。追いかけて行ってお菓子やお茶、心付けを渡すことが出来ました。明日も同じように仕事があると伺い、家の荷物を運ぶだけでも背中が痛くなるのに、午前中,そして夜まで働かなくてはならない正社員でない人の現状にショックを受けました。

東京での作業は全て若い社員の方で、荷物も手分けして運んでいましたので、仕事量は均等でしたがやはり午後からは次の仕事があると言う事ですので、重労働にかわりはありません。

ガソリン代も上がり、競争が厳しく、金額も安くしないと仕事が入らないので、人数を少なく仕事を沢山こなすようになっていると伺いました。

同じ会社で何回も引っ越しをしていますが,回を重ねるごとに厳しくなっている様子が伺えます。

以前は仕事が終わるとお茶やお菓子の時間があったのに、今は仕事が終わるとお茶も飲まずスタッフは部屋に戻らず、責任者1人だけがあいさつに来るので,お菓子や心付けもまとめて責任者に渡すようになってしまいます。

大手の引っ越し業者でもこのように過酷だと今回初めて気が付きました。

社員はともかく、下請けで作業をする人の体は何年このような仕事に耐えられるのか心配です。

と言う引っ越しの厳しい現状をみて、荷物も各部屋に分けておいていただく時間もなさそうだったので、まとめておいていただき、その片づけに追われる数日でした。

その様な中でも、注文していた九州の美味しい食品がつぎつぎと届きホットしている所です。

これからは住居は東京、食材は九州から直接送って頂く生活になりそうです。

1年5か月留守にしていただけで、自宅周辺もだいぶ変わりました。

近所のスーパーの品々には、産地の表示がされていて、西日本のお野菜も多く売られていますが、納豆やお豆腐、牛乳までは及びません。それに、近くのスーパーで買うより、通販で九州から購入した方がお安いのです。

駅ビルのエスカレーター部分も薄暗く、震災前とは異なり少々わびしい。

早速行きつけのブティックのスタッフに会いに行きました。不景気でいつまでお店で働けるか分からないと元気がない様子。

そんな中でも景気の良いのは、東京電力に関係する会社。知人から電話があり、旦那様は65歳。定年後も元の大手の会社関連の仕事をしていて、原発の製造にも会社が関わっていたので、その関係で退職後も仕事に困らず、今年の冬もボーナスが出ると喜んでいます。
福島の現地には行かず、デスクワークです。

非正規社員の過酷な実態をこの数日間の間に何件か知った後に、大手の正社員だった人の定年後との生活の差を知り、その差に愕然とします。

少々元気をなくしていましたが気を取り直し、防災に備えた生活にますます磨きをかけ
東京での生活を再スタートさせたいと思っています。