19世紀のキッチン剪定ばさみ

昨日ナッツクラッカーをご紹介しましたが、その時同時にYAHOO!オークションで初めて落札した
キッチンバサミです。

この鋏は1850年〜80年頃の物と思われるキッチンガーデンで収穫のために使用した鋏です。
野菜や果物などの茎を片手で切って、そのまま切り込みを挟み、肩にかけたバスケットまでワンアクションで運べるように作られたものです。

また、テーブルの上の葡萄の房を切り分ける時にも使われました。

バラの花の取り込みにも多く使用したため、葡萄、薔薇をデザインしたものが多いようです。

複雑な植物葉柄に伊太利亜貝殻装飾デザインをアクセントに用いたとても繊細で優雅な鋏です。昔のものはどうしてこんなに優雅なのでしょう。

英国では、庭を二つに区切って、片方は花、片方は食卓で自給するための、野菜、果樹園とするキッチンガーデンが伝統的にみられるそうですが、そうした文化が生んだ鋏だそうです。

          

早速葡萄をの房を切り分けてみました。今でも現役。
きれいに切り分けることが出来ました。静かな幸せな時間が流れます。

幕末に作られた日本の食器と西洋アンティークの銀のカトラリーは不思議にマッチします。