アンティーク ナッツクラッカー

初めてネットオークションで落札した記念すべき品物は、1850-90年頃のものと思われる、英国の
シルバープレートの アンティーク ナッツクラッカーです 。ロカイユの意匠、新古典主義の複雑な
植物葉柄スクロールに伊太利亜貝殻装飾デザインをアクセントに用いています。葉脈が繊細に折り重なる所が浮かび上がるように出来ていて、繊細で優雅なナッツクラッカーです。

TVのなかった時代、ナッツ類を楽しみながら、夕べを過ごしたヴィクトリアン時代の人々の息づかいが伝わって来るのですが・・・・・・

最近殻付のクルミを売っているお店がなく、このナッツクラッカーをずっと使わずにいました。

今日 今話題のマカデミアナッツが殻付で届きました。さー出番です。
          
早速ナッツクラッカーで割ろうと思い、試みましたが・・・   ・・・   〜〜〜。

固くて割れません。何度も何度も全身の力で試しましたが、びくともしません。ナッツクラッカーの方が変化しそうです。絶対に人には見られたくない形相で力を入れ試みたのですが・・・。

使った形跡があるナッツクラッカー。はたしてそのころどのようなナッツを割っていたのでしょう。
調べてみたのですが、当時もクルミなどを食べていたようですので、これで割れないはずは無いのですが・・・・・。

でも、この時代にはマカデミアナッツはイギリスでは食べられていなかったのです。
世界のナッツの中で一番固い殻のマカデミアナッツ やはりシルバープレート製の物では、無理です。試す前に考えれば分かりそうなものですのにね・・・・

優雅にナッツを割るつもりが、とんだ格闘になりました。

          

やはり クルミと マカデミアナッツの殻の固さの違いはとても大きな違いなのでしょうね。

家にある現実的なナッツクラッカーを使い、しばらくはマカデミアナッツと格闘の日々になりそうです。   専用クラッカーも注文しておけば良かった。

ナッツクラッカーについては面白い歴史やお話が沢山あるのですが、又の機会に。

**************************************
調べてみました 今人気急上昇中の マカデミアナッツの事

ハワイのお土産でおなじみですが、実は原産地はオーストラリアなのです。現在でも生産量は
オーストラリアが最も多いそうです。

マカデミアナッツ中の油分は大部分が「身体に良い油」と呼ばれる一価不飽和脂肪酸です。マカデミアナッツに特に多いPOA(パルミトオレイン酸)には、血管を強化して脳卒中を予防したり、血中コレステロール値や中性脂肪値を減らす作用があります。また、飽和脂肪酸の一種であるパルチミン酸には、新陳代謝を促進し、心臓や肝臓の周りの脂肪細胞を減らす作用があることが明らかになって今話題になっていますが、食品として広く食べられるようになったのは、100年ぐらい前からです。

古くはオーストラリアの先住民族アボリジニたちがこのナッツを大切な主食のひとつとして食べていたのですが、知られていなかったそうです。

1850年代、イギリス人植物学者フェルディナンド・フォン・ミーラーらが、クイーンズランド州熱帯雨林に自生しているマカデミアの樹の存在に気づきます。マカデミアという名前は、当時の有名な科学者ジョン・マカダム博士の名にちなんで命名されたそうです。

オーストラリアで発見されたマカデミアが移民の手によって初めてハワイ島に移植されたのは、1880年頃です。当時は庭木や生け垣のための樹木として、植えられました。

マカデミアの実が食用になることをハワイの人々が知ったのは、1920年代になってからだそうです。ハワイでは殻もやわらかく改良されたものがあるようです。