久留米での体験 (其の一)

昨日『久留米に行こう』と言うツアーに行って来ました。

博多−久留米市田主丸−櫨キャンドル作り―若竹屋酒造場 酒蔵見学―和くら野でランチ―つばきウォーキング(草野町の街並み−つばき園)−椿オイルを使った保湿クリーム作りー道の駅久留米で買い物―博田

博多を出発してから約1時間、田主丸町の若竹屋酒造場に到着しました。
こちらの「和くら野」の場所をお借りして、まずは櫨キャンドル作りの体験

          

櫨キャンドル作り
教えて下さる方は松山櫨蝋復活委員会の矢野真由美さん。

松山櫨(はぜ)復活委員会とは 久留米市田主丸地域にかつて生えていた松山ハゼを復活させようと2007年、発足。幹事(代表)は矢野真由美さん。松山ハゼの苗木1本の育成に成功し08年、同地域に植樹したそうです。近年は国産ハゼを使った商品の開発や普及にも取り組んでいらっしゃいます。近い将来以前のように秋には紅葉の綺麗な櫨が沢山見られるようになり、地域の特産品として櫨の商品が沢山生み出されることが楽しみですね。

櫨ろうそくの「芯」は灯芯草というイグサの茎皮を縦に裂いて取り出した髄をまいたものです。イグサは内部が分離しやすいように水が含ませてあります。刃ものが付いた引き台で上手にイグサの髄を取り出すところを見せてくださいました。

櫨蝋の融点は51度前後なので、扱うときもあまり熱くないということで、早速 用意して下っている芯に櫨蝋をしみこませます。容器の中心にその芯を立て、芯周囲の蝋が固まってきたら容器一杯まで蝋を流し込みます。

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全て作りやすいように、用意てして下さっていたので簡単な作業で出来上がりですが、自分で作ったものは嬉しいですね。それにたったこれだけの行程ですのに皆各々少しずつ違う出来上がりになるのも不思議です。
          
          
          櫨の実 いぐさ 出来上がった櫨キャンドル
          
          
若竹屋酒造場 酒蔵見学
創業1699年の300年続く若竹屋酒蔵を篠田成剛副社長に(14代目社長はお兄様)案内して頂きました。

まずは、蒸し米を造っているところ。
これは仕込用の蒸し米(掛け米)となるようです。

          
          

そして麹(麹米)を造る麹室(こうじむろ)へ入りました。
2重の扉で守られた室内は麹菌が育つように温度管理がされています。
麹室がいかに大切な所かと言うことを熱く語って下さる説明は、酒造りを守り続けている情熱が伝わってきて、説明に引き込まれて写真を撮る事はしませんでした。  麹の見張り(麹つくり)は1日に何回もしなくてはいけないそうです。

貯蔵タンク
この貯蔵タンク1つに一升瓶1800本分が貯蔵できるそうです。
          

ぽとぽとと自然に滴り落ちてお酒になる自然絞りの出来たてのお酒を試飲させて頂きました。
貴重な体験です。
氷に浸かって出来上がりを待つ吟醸系のお酒
          

次に醪を圧縮して搾る工程が搾り機「やぶた」の見学と説明。酒粕になる大事な搾り機です。

          

今では酒粕の需要が多い為,酒粕だけを作るための業者さんもいるようです。
やはり美味しい酒粕は酒屋さんで購入した方が良いですね。
         
若竹屋酒造の300年以上も厳しい姿勢で守り続けてきた酒造りに対する情熱と共に日本酒の素晴らしを再認識しました。

1階に下りて、少し離れた「元禄蔵」は、創業(1699年)の翌年に建てられ、今年で築300年余を数えるこの建屋はかつては酒蔵として、今では蔵で造られたお酒の試飲、販売所です。           
      
何種類か試飲させて頂きました。お酒の出来る過程をみて来たばかり、より一層美味しく思えます。

          

          

博多練酒、かっぱ酒、酒かすをお土産に購入しました。
特に博多練酒は初めて飲むお味でとても美味しかったです。(普通のお酒とは少し違います。)

博多練酒は日本酒の原点と書いてありました。甘酸っぱいヨーグルトのような感じです。製法は、上質の米、もち米を乳酸醗酵させ、その乳酸液に、米、こうじ、水を入れて再び醗酵させて、臼で引き、絹布で濾してできたものです。

          

和くら野で昼食
蔵見学の後、若竹屋の母屋を開放した食事処「和くら野」に再び戻り昼食を頂きました。もともと杜氏や蔵子さんたちのまかないをつくっていたというお料理は、素朴さの中に、温かみがあり、一品一品丁寧な味つけで、とても美味しかったです。

          

          

出来たて熱々の ひろうす (中には海老とぎんなん)
                    
地鶏の赤ワイン煮、 お焼き  ごく自然に古い器も出てくるところが素敵です。
          

          

          

今回は新メニューだそうです。お値段は確か1600円〜1700円位?
野菜も極力農薬を使わない近くの物を使っていると説明して下さいました。
丁寧に作られていることが分かるお味、大満足でした。

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この後草野の街並みを散策、久留米つばき園で珍しい何種類もの椿を楽しみ、アロマテラピーコーチの黒川知美さんに椿オイル保湿クリームの作り方を教えていただきました。
これら昼食後の体験は次回のブログに綴りたいと思います。

盛りだくさんの楽しい1日でした。