玄海原発の原子炉を作動させてみました

昨日浄水通りの九州エネルギー館に見学に行き、そこで 玄海原発原子炉の作動のスイッチを
押す体験をしました。
模型でも作動させるのには抵抗があります。

          

もし玄海原発で炉心冷却系が故障し、炉心溶融が発生 さらに格納容器スプレイと熱除去系が故障 格納容器が破裂し、大量の放射能が噴出したら、呼子町鎮西町玄海町の全人口が急死。唐津市松浦市などでも60%〜90%が急死。
佐世保市・福岡市・佐賀市伊万里市などでも急性死者が発生。と推測している人もいます。

又昨年(週刊現代7月2日号)に玄海原発は爆発したら 九州から大阪まで壊滅という井野博満東大名誉教授が警告している記事も掲載されました。


昨日朝のニュース
福島第一原発2号機格納容器、毎時72.9シーベルト 内部の線量初めて測定
東京電力は27日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内に線量計を入れて計測し、
最大で毎時72.9シーベルトの高い放射線量を確認したと発表した。これまで同原発で測定された線量で最も高く、溶融燃料の取り出しなど今後の廃炉作業の障害になる
可能性もある。炉心溶融を起こした1〜3号機で、格納容器内部の線量を測定 したのは初めて。

26日には2号機の格納容器内、水位60センチ内視鏡で初確認と報道されたばかり。

政府は昨年12月に原発事故収束と発表したのに、何をもって収束したと言ったのでしょうか。
現実は制御不能の状態。2号機の放射線量は人間が数分で死んでしまう数値。到底人が近づいて作業できないのに。

そして、相変わらず汚染水は海に流れています。

そのような状況でも早く原発を稼働させようとする動きがあります。

難破船日本丸に乗ってどこに行くのか分からない私たち、怒りを通り越して絶望。

家から5分の所に九州電力の九州エネルギー館があります。
やらせメールで悪名高い九州電力。こんなに近いのに行く気持ちになれなかったのですが
一体何を展示しているのかを見学に行きました。
            
「日本でチェルノブイリのような事故は起こり得ない」との主張を展開。安全性編」と題したパンフレットを九州エネルギー館などで無料配布していたそうですが、昨年10月初めに撤去したと聞いているので、おそらくエネルギー館は原子力発電の正当性をアピールする為に無料で開放しているのだと察しはつきます・・・。

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九州エネルギー館とは
日本初のエネルギーの総合展示館。人がはじめて使ったエネルギーである「火」から「電気」、
原子力」、「核融合」までを時代を追って展示。エネルギーの歴史や現在使われているエネルギー、未来のエネルギーなどを迫力ある映像や模型、ゲームで楽しく学習できる。小型揚水発電所による水力発電ショー、高さ13メートルある実物大の原子炉模型を使った「原子力シアター」、30のアイテムを学べる電気と科学のコーナーといった体験学習も充実している。その他館内には、230席ある「エネルギーホール」、電気工作教室、パソコン教室、多目的ホールがあるので、社会教育の場としても利用可能だ。併設して、ランプ・コレクションや照明の歴史をつづった「あかりの館」があり、4階はランチホールに活用できる。見学は約1〜2時間。

福岡の一等地の広大な敷地に建つ九州エネルギー館。館内はとても綺麗です。

          

1階はエネルギーの歴史に関しての展示です。火の発見、てこの利用、滑車の利用そして、ワットの功績、これからのエネルギーについて展示は進んでいきます。

          

原子力シアターの部屋に 

          

原子力電気を作る『チカラ』はどんどん変わると言う流れになって

          

玄海原子力発電所3・4号機20分の1原子炉建屋模型

          

          

玄海原子力発電所3号炉を再現した実物大原子炉模型で原子力発電の仕組みを解説。
スイッチを押して原子炉を作動させてみました。模型とわかっていても炉の前にたつと恐怖感がわきます。

          

玄海原子力発電所3・4号炉と同じ大きさです。
加圧水型軽水炉 高さ13m・内径4.4m

          


原子力発電の仕組みが実に分かりやすく紹介されます。
そして、原子力ミニスポットでは、プルサーマル放射線に関しての展示がされています。

2階は電気と科学
子供たちが喜びそうなコ−ナーです。
電気の旅コーナー・サイエンス体験コーナー・みらいくんのアースキャンプ
みらいくんのアースキャンプの地球を守ろうと言うコーナーはクイズ形式で問題がだされます。
4回クイズを試してみましたが、問題は2種類でした。1回に3問の問題が出されます。1問目はごく一般的な問題。3問目は原子力発電が地球を守ることになると言う結論に誘導する問題。

          

          

          

          

ゲームや実験、子供たちにとってはエネルギー館はとても面白い場所だと思います。
しかも無料なので、沢山のお子さん連れが遊びに来ていました。

子供たちは小さい頃からの体験の積み重ねで物事を判断するようになるでしょう。
地球を守るのエネルギーは・・・・・。ぞっとします。  

無料とは言えど、エネルギー館の維持費も毎月 電気料金に含まれているのです・・・・。

無邪気に遊ぶ可愛い子供たちと、その姿を見守るママたちを見て、「お母さん、子供たちの為に人間が住み続けられる地球環境を守るの為には本当は何が正しいのかよく考えて」と祈らずにはいられませんでした。

別館のあかりの館にも寄って見ました。
1階には 博多出身の画家で、九州電力の広報誌に30年以上作品を掲載した 西島伊三雄画伯の絵の展示と、昔の駄菓子屋、昔の学校等の再現コーナーがありました。

2階にはあかりの歴史として古い行灯などの灯具やレトロな美しいランプが展示されていました。


奇しくも見学した日の夕方のニュースで(昨日28日)、九州電力のトップ交代の発表がありました
佐賀県玄海原発をめぐるやらせメール問題を受け、九州電力は眞部利應社長と松尾新吾会長がそろって辞任し、新社長に瓜生道明副社長、新会長に貫正義副社長が昇格するトップ交代人事を正式に発表しました。
■瓜生新社長は28日の記者会見で、原子力発電の重要性を訴えながら、「原発の再稼働がなければ今年の夏の電力は非常に厳しいものになる」との見解を述べました。
■今回、社長と会長が同時に退くことで、九州電力としては信頼を回復し、現在、全停止している原発6基の再稼働につなげたい考えです。

今に至ってまだ原発、絶望的です。