体に優しい薬膳レストラン

前々から気になっていた、浄水通りの坂道の途中の脇道にある「薬膳きももき」と言うレストランで
ランチを頂きました。

          

店内は清潔感が漂う白い壁に白い椅子。明るく落ち着いた雰囲気です。 

漢方の力で身体の気になるところを整えてくれるお粥セットや薬膳カレーのランチが揃っています。

ランチセットのお粥は二十四節気のお粥の他に数種類の中から選べるそうです。

オーナーが色々説明して下さいました。すべての食べ物には性質があり、食べることで体になんらかの作用があるのですね。

どのお粥を頂こうか迷ったのですが、ランチセットの定番、季節に合わせて内容が変化する「二十四節気のお粥」にしました。

3月21日から4月4日のランチセットの定番のお粥は、「陳皮とセロリと烏賊のお粥」です。この期間は二十四節気の中の「春分」に当たります。

春分のお粥「陳皮とセロリと烏賊」は、滞った気を回し、イライラを解消し春を快適に過ごす薬膳粥だそうです。

          

二十四節気とは
太陰暦を使用していた時代に、季節を現すために考え出されたものです。一年を二十四に等分し、その区切りと区切られた期間とにつけられた名前です。現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

季節の節目の体調の変化をやさしく薬膳で整えてくれるお食事なのですね。

          

何種類もの生薬で丁寧にお料理されたと思われるお粥は優しい品の良いお味です。
セロリの香りが口の中に広がります。この複雑なお味は家ではなかなか出せそうもありません。

お粥の隣りのお豆腐のようなものは,ゴボウなどの根菜が沢山使われています。

          


一つ一つの器のお料理の食材は、ちゃんと理由があって使われているのです。
 
そしてデザートにも多くの種類の体によさそうなものが入っていました。

          

炊いた小豆とヒヨコマメ、クコの実、松の実、ひまわりの種、ドライフルーツなどに
棗(なつめ)を煮詰めたシロップと豆乳をかけたもの。ほんのりとした甘さのデザートです。

お茶は「そば茶」でした。

季節、体調に合わせ、理にかなった食材を選んでいただけば、健康的な気持ちの良い毎日を送ることが出来るのだと言うことを再確認したお食事でした。

季節の変わり目を味わうためにも、メニューが変わる毎に是非又行きたいと思う「きももき」でした。

次にメニューが変わるのは4月5日、調べたところ春分の次の節気は清明です。
万物発して潔なれば、此芽は何の草としれる也  清浄明潔の略。晴れ渡った空には当に清浄明潔という語ふさわしい。地上に目を移せば、百花が咲き競う季節である。

いよいよ百花繚乱の季節、楽しい毎日が過ごせるように正しいお食事をするように心掛け体調に気を付けなくては。