食品中の放射性セシウム「新基準値」

4月1日からの食品中の放射性セシウム基準値が新基準になってから基準値超えの食品 が次々と
ニュースで報道されます。

放射性セシウム新基準値(Cs-134とCs-137の合計)
飲料水:50ベクレル/kg・牛乳:50ベクレル・乳児用食品:50ベクレル一般食品:100ベクレル

          
          
新基準になった途端,今まで検出が全くないように思われていた食品の、放射能の値が表に出てきます。

新基準超えるセシウム=出荷前のタケノコ、シイタケ―1日の適用後初・宮城と千葉と言うニュースが流れてきました。

時事通信 4月5日(木)0時23分配信
宮城県村田町のシイタケと千葉県木更津、市原両市のタケノコから、食品に含まれる放射性セシウムの新基準(1キロ当たり100ベクレル)を超える値が4日、検出された。シイタケは350ベクレル、タケノコは最大120ベクレル。いずれも出荷前に検査し、市場に流通していない。
肉や魚、野菜などについて、政府が放射性セシウムの基準値を1キロ当たり500ベクレルの暫定規制値から引き下げた1日以降に採取された食品で、検査値が新基準を超えたのは初。
宮城、千葉両県は4日、それぞれの自治体と生産者に出荷自粛を要請した。政府は出荷停止を両県に指示する見通し。 

この1年食べてきた食品から 一体私たちの体内にどのくらい放射能は蓄積されたのでしょうか。
お米や牛肉は9月末まで猶予が設けられましたので、現在流通している「暫定規制値(500ベクレル)以下」が、新基準値100ベクレルで適用されるのは10月からです。

生産者を守るのか国民の健康を守るのか、国土の狭い日本では難しい事だと感じますが、政府はきちんと生産者も国民も守るべきだと思います。

私たちの体は規制値に合わせ、放射能許容の値を変化させることは出来ないのです。

個々で正確な情報を得る努力をして、食品を選ばなくてはいけないと思います。
これからもずっとこの汚染された食品を食べ続けることを、余儀なくされています。
食品だけでなく、大気や土壌汚染からのトータルの数値も考慮して生活しなくてはいけません。

今回の「基準値」改定で福島・茨城・群馬・栃木・千葉・東京各都県で、基準値超え、出荷制限が出ました。
福島が40品目・168件
茨城が18品目・53件
群馬が7品目・47件
栃木が7品目・38件
千葉が5品目・27件
東京が1品目・1件

海洋汚染もまだきちんと調査が進んでいませんが、海への汚染も拡大されています。

日本のどのスーパーに行っても溢れるほど積まれた食品。それなのに、考えて選ばなくてはならなくなった日本に変わってしまったことを 政府はしっかりと見据えて、大飯原発再稼働をさせないように決断してほしいと思います。