薬膳レストラン 季節は「清明」

万物発して清浄明潔なれば此芽は何の草を知られる也
晴れ渡った空には潔という語がふさわしい。地上に目をお落とせば百花が咲き競う季節です。

昨日「浄水通りにある薬膳料理「きももき」にランチに行きました。

          前回は外からでしたが、今回は明るくて心地よい店内のご紹介。

          

どんなお料理が出るのか、メニューが変わる昨日を楽しみにしていました。
今回も定番のお粥のランチを頂くことにしました。

4月5日から19日のランチセットの定番のお粥は「酸棗仁としじみとそら豆のお粥」です。この期間は24節気の中の「清明」に当たります。
清明のお粥は「春眠を楽しむ」お粥だそうです。

          

酸棗仁は肝や心の血を補い精神を安定させます。
肝の調子を整えるしじみとそら豆の優しいお味のお粥でした。

酸棗仁って?調べてみました。
ナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは大棗(たいそう)種子は酸棗仁(さんそうにん)と称する生薬である(日本薬局方においては大棗がナツメの実とされ、酸棗仁がサネブトナツメの種子とされている。)。大棗には強壮作用・鎮静作用が有るとされる。甘味があり、補性作用・降性作用がある。葛根湯、甘麦大棗湯などの漢方薬に配合されている。生姜(しょうきょう)との組み合わせで、副作用の緩和などを目的に多数の漢方方剤に配合されている。酸棗仁には鎮静作用・催眠作用が有るとされる。酸味があり、補性作用・降性作用がある。酸棗仁湯に配合されている。

        お粥の上に桜花の塩漬けが乗っています。そら豆の緑も季節にピッタリ。

          

小鉢
ホウレンソウ、シメジ、陳皮、などの白和え。丁寧な味付けです。

                       

豆乳と紅花の茶わん蒸し  紅花は体を温め、血の流れを良くするのですね。

                       

香の物は山芋、ニンジン等

                       

デザートは前回と同じ
炊いた小豆とヒヨコマメ、クコの実、松の実、ひまわりの種、ドライフルーツなどに棗(なつめ)を煮詰めたシロップと豆乳をかけたもの。ほんのりとした甘さのデザートです。
2度目でも美味しさの感動は変わりません。

                       

お茶は「ハスのお茶」でした。
ハス茶は世界三大美女である「楊貴妃」が愛飲したダイエット茶として有名です。フラボノイドを含むため体内の毒素を排出し、ダイエット効果だけではなく血液をキレイにする効果もあります。また、血管拡張作用があるため、血行を促進する働くもあるそうです。スーッとした感じのお味でした。
ハスのお茶を頂くのは初めてでした。

食後に珍しいので薬膳コーヒーを頂いてみました。
桑椹(そうじん)が入っているそうです。ほんのり生薬の香りがします。
でも、飲むと普通のコーヒーのお味です。(ランチの後は通常400円が250円で頂けます)

          

桑椹の効用は足腰が弱く、潤い不足に効くようです。

                       


今回も美味しく体に優しいランチを堪能しました。4月20日からは[穀雨また新しいメニューが楽しみです。でも次のメニューに変わる前に、薬膳カレーも頂きに行こうと思っています。カレーも少しずつ節気に合わせ、お味が変わるようです。

次は穀雨 (こくう)
降りて百を生化すれば也
田んぼや畑の準備が整い、それに合わせるように、柔らかな春の雨が降る頃。この頃より変りやすい春の天気も安定し日差しも強まる。

今までは四季の移り変わりを楽しんで来ましたが、24節気は24回もの季節の移り変わりを意識して楽しむことができ,より豊かな生活を過ごす事が出来ますね。