ひょうたん展
4月10から15日まで福岡植物園で「ひょうたん展」が開催されています。早速行って来ました。
殆ど加工していない面白い形のひょうたんが展示されていると思いきや、美しく加工されたひょうたんばかりが展示されていました。
日本画のような絵が施されていたり、縮緬の布で美しく貼られていたり、様々な独創性と感性で
ひょうたんが芸術品に仕上げられています。
ご自身が育てたひょうたんに 塗る、書く、彫る、貼る・・の加工法を施す。たんに育てるだけではないのです。
1m86㎝もある長いひょうたん。アメリカにもひょうたんに魅せられた人がいて,2009年度の
コンテストでは、3m41㎝もの長さのひょうたんが1位になったそうです。
長いひょうたんは 収穫するまで管理するのが大変だったでしょう。
ひょうたんの色付けにはを水性ペイントを使うこともあるそうです。何度も何度重ね塗りした後 乾燥させ、最後に紙やすり(粗めから微細へと何度か工程を踏むようです)で擦ると、このようなきれいな模様が現れるそうです。
このかぼちゃのようなくびれは、ひょうたんの成長過程時に、下の写真のグリーンの色の所をしぼり、形を作って行くそうです。良く見るとひょうたんの栓もいろいろ工夫されています。
瓶の中に入っているひょうたん どのように入れたと思われますか?
着果して間もない小さいひょうたんを果梗ごと瓶の中に入れて、瓶の中育てるそうです。瓶は紐で吊るしたり、棒で支えたり固定します。水がたまって来たら斜めにして捨てるそうです。完熟したら果梗を切り収穫。
蔓を持ってひょうたんを持ち上げ、瓶の中に砂をつめます。果梗の周囲をつついて果梗を外し、ドリルなどで穴をあけるそうです。穴をあけた後は砂を出し、水を入れて2週間ぐらい置いて中身と薄皮を腐らせます。種を出します。種出し方は強圧水を吹き込む方法で出します。乾燥は水を良く切り口を上にして陽当たりの良い所で乾かします。
飾り紐はあらかじめ筒状の紙に結んだものを瓶の中に入れ、ひょうたんにかぶせ瓶の中で仕上げて紙だけを引き上げるそうです。本を見せて下さったので、パチリ!
この作品は万華鏡です。
見せて頂いた上に、くじ引きをする事を勧められ・・・・なんと!2等が当たり、可愛い作品を頂きました。
色々な趣味の世界があるのですね。どの世界も奥が深いです。趣味を持っている方のお話はとても 楽しく、出展されている方から色々ひょうたんの事を教えて頂きました。何年も何十年もかけて深めて来られた趣味の世界のお話を伺い、昨日の私よりも ほんの少しだけ、本当に少しだけですが世界が広がったような気持ちになりました。・・・・・(ほんの数分伺っただけですのに厚かましいですね。)