コンニャク印判の小皿

23日にご紹介したスイスチャードの白和えを持った器はコンニャク印判の器です。

                      

印判は私はあまり興味がないのですが、コンニャク印判は別で、大好きな手法です。

コンニャク印判は18世紀に出現、江戸後期にはなくなるのです。

前にもふれたことがありますが、こんにゃく印判と言うと、こんにゃくで型絵を押されたと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく やわらかい動物の皮などを使った判と言われています。でも実際ははっきりわかっていないのです。コンニャクを彫って作った判で押したような雰囲気を
かもしだしているということで名付けられた印判手法なのです。

穏やかな雰囲気がとても好きです。
4か所にダミを入れアクセントをつけているのも素敵ですね。
                
                 口径 10、5㎝ × 8、5㎝    高さ3㎝
         
          

          
縁はきちんと筆で書かれています。
 
          

銘款は成化年製になっています。成化年製は大明を省略したもので、17世紀には見られず、 1730年以降に現れます。大明成化年製より、字数が少ない為、スペースが狭い場合に書くのには便利です。

18世紀に出現、江戸後期にはなくなるコンニャク印判で、銘は1730年以降のものと言うところから見て、1730年から1780年の間のものではないかと思います。

小さなお皿ですのに ずっと見ていても飽きることなく、愛おしさを感じるお皿です。