杖立温泉鯉のぼり祭り

「旧国鉄宮原線遊歩道ウォークと杖立鯉のぼり祭り」日帰りバスツアー続編

熊本県大分県の県境に位置する杖立温泉街は、応神天皇の産湯として使われたとされることから約1800年の歴史ある温泉です。昭和の初期から中期頃までは「九州の奥座敷「福岡の奥座敷」と呼ばれ、とても賑わっていました。

この杖立温泉は全国各地で見られる『鯉のぼり祭り』の発祥の地でもあるのです。
杖立は土地が狭く、鯉のぼりを揚げられないということから川の対岸にロープをつけたボールを投げ、鯉のぼりを吊るしてみたのが始まりだといいます。

風情ある温泉街、見えてきました。今回のツアーで一番楽しみにしていた杖立の鯉のぼり!
多くの観光客でにぎわっています。早速 杖立川に下りてみました。
          

想像以上に凄い数!約3500匹の鯉のぼりが風に泳ぐ姿は壮観です。
          

          

          

昭和38年の開始当初は40匹のこいのぼりだけだったようです。年を追うごとに、こいのぼりの数が増えると、観光雑誌やテレビで取り上げられ、全国から送られてくるこいのぼりは多いときは年間300匹くらいにもなったそうです。最近では少子化の影響もあり半分ぐらいになり、引き続き鯉のぼりの寄付を募集しています。

3500匹もの鯉のぼり、どのように吊るすのでしょう。不思議に思い調べてみました。
温泉街を流れる杖立川の両岸にポールを立てて約200本のロープを張りつるすこの作業、
杖立温泉観光協会が「鯉のぼりあげ」のボランティアを募集し、大勢で鯉のぼりを吊るすようです。
          

鯉のぼりには名前が書いてあるものもあります。名前の書いてある鯉のぼりは今まで見たことがありませんでした。注文すると、白く抜いた鯉のぼりのおなかに名前を書いて飾ってくれるそうです。多いときで全国から200件ほどの申し込みがあるようです。こんなに大勢の方に見守って頂ける
鯉のぼり、夢がありますね。               お問い合わせは杖立温泉観光協会まで 

          

          

鯉のぼりの姿の起源としては、武士達が戦への出陣の際に、武家に幟(のぼり)が立てられるようになったとされ、足利尊氏の天下統一で幟を立てる習慣が生まれたとされています。鯉の柄になったのは江戸時代初期だそうです。

杖立温泉では30分しか時間が取れなかったので、温泉街などをゆっくり歩くことは出来ませんでしたが、お天気に恵まれ、風も程よく吹き、絶好の鯉のぼり見学日よりでした。

ツアーはこの後「ひびきの里」に立ち寄り、帰路につきました。ゴールデンウィークの初日でしたが、渋滞にも巻き込まれず、素敵な1日を過ごす事が出来ました。

 
                  「旧国鉄宮原線遊歩道ウォークと杖立鯉のぼり祭り」第一観光主催
                              お土産に小国のお米2合付 旅行代金4,980円


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我が家は女の子、私も2人姉妹。ですので大きな鯉のぼりを飾ることはありませんでした。
杖立温泉で見た鯉のぼりの風景は毎年思い出す事でしょう。

一寸無粋な話になりますが・・・・・・

鯉のぼりの想い出
鯉のぼりの柄のことを書いていたら、25年以上も前の娘の小学校の入試のことをふと思いだしました。
テストの中に共同制作もあり、数人で鯉のぼりの絵を書く作業がありました。
上手、下手と言うのを見るのではなく、おそらく制作中の様子を見るのでしょう。
「鯉のぼりをみんなで書いたの。ウロコはこうやって書いたの」とニコニコしながら話した娘の顔を思い出しました。