アンティーク時計
時の記念日の昨日、久しぶりに古い時計を出して考えていました。
持っているアンティーク時計は今動いていません。修理に出せば再び時が刻まれる状態の時計です。新たな時を刻めるように修理に出そうかこのままで良いのか・・・・・。
我家にはカレンダーも掛け時計も置時計もありません。時計を置かなくても、電話、炊飯器など、今はありとあらゆる製品に時が表示されるので困ることはありません。外出先で時計を持っていなくても支障がない程、時間の表示はあちこちに有りますね。
アンティーク時計は時が止まったままの状態で 時間に束縛されない静かな時を楽しむものとして着用したい気持ちもあるのですが、最近は 本来の時計の姿に戻してあげようと思う気持ちが強くなっています。
❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤
近ごろ 1920年代くらいに作られた時計は、数が少なくなってしまっているそうです。
写真は私が持っている古い時計です。3点とも全て1920年代に作られた時計です。
ブローチ時計
この時計 私は文字盤を裏側にしてブローチとして使っています。ハーフパールとダイヤモンド
が使われています。
ハーフパールが使われたアンティークジェリーは今では比較的手に入れやすいのですが
当時はパールは高価な物だったようです。
1920年代 Ｋ18 ダイヤモンドとハーフパール
アンティークジュエリーによく使われている ハーフパールとは
19世紀の英国でジュエリーに よく使われたハーフパールは、円形のパールを半分にカットしたものです。 この時代 パールはとても高価でした。
ハーフパールに使われる殆どの物は 直径４ミリ以下の小さな物です
①１個から２個を作ると言う説
②パールの形の良い面だけを利用する為と言う説
③円形のままでは 凸感が出すぎると言うデザインから来る説
④インド 中東からの安い真珠を買い付け製品化したと言う説
ハーフパールはドイツのイーダーオーバーシュタインで加工されたそうです
19世紀末になると次第に使用されることが少なくなって行きました。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
1920年代 アメリカ ティファニー プラチナとダイヤモンドの腕時計
ベルト部分は小さなダイヤモンドが埋め込まれています。ブレスレットとしても素敵です。
ケースの部分は直径1.4㎝です。このような小さな時計は「南京虫」と言われていたそうです。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
1920年代 この時計は プラチナにミル打ちが施さ、ダイヤモンドがセットされています。
ベルトが紐で出来ているのも雰囲気があります。
ミル打ちとは
ジュエリーに細かな玉を連続して彫り入れる装飾手法のことです。
金属に一粒ずつ、手作業で粒を打って（彫刻して）いくミル打ちはとても根気のいる作業です。
ラテン語の「千の粒」が名前の由来で、古くからジュエリーによく施されてきた手法です。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
時計の針は何故右回りなのでしょう？
時計の最も古いものは日時計です。北半球にある地域では、その影は、右回り、つまり時計回りに動いていきます。この日時計をもとに、時計は、右回りと言うことが受け継がれたと言われています。では、南半球のある地域の影は反対では？時計が発明された当時、地球上にあった文明の多くが北半球に集中していたため、右回りが採用されるようになったと考えられているのです。
ところで腕時計の誕生は何時ごろかご存知ですか。
腕時計の最古の記録は1790年ジュネーブの時計商のカタログに記載されたものと言われています。現存する最古の腕時計は1806年にパリの宝石商が製作した、時計を組み込んだエメラルドのブレスレットとされています。1810年には時計細工師の ブレゲ がナポリの王妃（カロリーヌ・ミュラ）のために、金髪と金で編んだベルトで腕に装着できる卵型の時計を製作しています。このように宝飾品として製作された例は以前からあったものの、ほとんどが一点物の注文品で普及したものはありませんでした。
腕時計が製品化された契機は、軍からの需要です。懐中時計を片手に砲撃のタイミングを計測していた砲兵が手首に懐中時計をくくりつけて使用する工夫から始まったとされています。ドイツ軍がこのアイデアの製品化を時計メーカーに頼み、1879年にドイツ皇帝ヴィルヘルム1世がドイツ海軍用としてジラール・ペルゴに腕時計を2,000個製作させたそうです。
