人が集まる理由

昨日行われたロンドン五輪で史上最多38個のメダルを獲得した選手たちによるパレード 凄かったですね。銀座で行われたパレードには約50万人が沿道を埋め尽くしたそうですが、炎天下にもかかわらず数時間前から人々が集まっている姿は想像以上でした。メダリストたちがオープンカーや
バスに乗り、集まった人びとから歓声を受ける姿、沿道の人々の嬉しそうな顔はTVで見ていても楽しくなります。

でも、これだけの人が集まったのは2020年のオリンピック開催地が東京で行われることを望んでいるから?

昨日のパレードの盛況は選手たちの健闘を称えてでの事であり、東京でのオリンピックの開催を望んでいる事とはまったく別問題だと感じるのです。一部TVなどでは、東京での開催を望む人が多くなりつつあると報道しています。

私の周辺では、地震がいつ起きても不思議でない東京、そして直接的には影響はないかもしれないが、原発事故の影響がまだ続き、除染等の安全性が国民へ十分理解されていない中での東京でのオリンピック等 何を考えているのかと言う人の方が多いです。
          

一方19日、上海など20都市以上に拡大した日本の尖閣諸島領有に反対する中国各地のデモの凄まじい人数には恐怖を感じます。一部は暴徒化し、日本車を破壊したり、日本料理店を襲撃したりしたと言う事が日本では報道されました。中国は個人の経済格差が拡大する中 政府に対する不満もあふれ、何かに不満をぶつけたい事もあるのでしょう。
          

中国主要各紙は、尖閣諸島(中国名・釣魚島)に上陸した香港の活動家らが逮捕されたことなどに反発し19日に中国各地で起きた反日デモについて、ほとんど触れなかったそうです。
その事もあってかデモは1日で鎮静化しているようです。

2つのまったく異なる人々の集まり。
権力者の意向で、どのようにも操作されてしまいそうで目が離せません。

それにしても8月16日にブログに書いたように次から次へと日本の弱腰外交を見切って仕掛けられるロシア、韓国の行動。そして今回の尖閣諸島問題に対する政府の姿勢。そして原発事故がまだ収束していない中、何事もないようにふるまっている政府に絶望感を感じます。


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本日夕方便  ニュースより

アイナメから2.5万ベクレル=セシウム濃度、過去最高値―福島第1から20キロ沖
福島県の沿岸で

東京電力が行った魚介類の調査で、アイナメから食品の基準の250倍を超え、これまでの調査で最大となる放射性セシウムが検出されました。先月18日と23日、それに今月1日に行った調査では、合わせて5つのポイントで20種類の魚介類を採取し、放射性セシウムの濃度を測定しました。
その結果、今月1日に南相馬市原町区の太田川の沖合1キロで採取したアイナメから食品の基準の258倍の1キログラム当たり2万5800ベクレルが検出されました。
東京電力が同じ海域で行った調査で検出された放射性セシウムの値は、これまで国の基準の18.8倍が最大でした。
今回の調査では、これ以外にもクロソイやコモンカスベなど9種類の魚介類で1キログラム当たり最大で490ベクレルなど、国の基準を上回る放射性セシウムが検出されました。
福島県沖では、原発事故のあと漁が自粛されていましたが、ことし6月から原発から北東へ50キロ以上離れた相馬市の沖で、放射性物質がほとんど検出されていない「ミズダコ」と「ヤナギダコ」、それにツブ貝の一種の「シライトマキバイ」に限り、試験的な漁が行われていて、アイナメなど今回、放射性物質が検出された魚介類は漁が行われていません。
東京電力は、「これまで海底の土から検出された1キログラム当たり25ベクレル前後と比較すると高いので、いわゆるホットスポットにいた餌を食べたと考えられる。来週から9月末まで、毎週、今回と同じ沖合1キロを中心に2キロ四方でアイナメと、餌になるエビやゴカイ、それに海底土を採取して原因を調べたい」と話しています。