カラスウリの花

道端で珍しい花を見かけました。
よく通る道ですのに、初めて気付いた花でした。

調べると、カラスウリの花で、夜間に咲く花のようです。でも私が見かけたのは正午少し前。
しかも明るい所に沢山咲いていました。

あまり夜出歩かないので、今まで咲いていても見る機会はなかったのでしょう。
昼間目に出来たのは幸運でした。                (22日11時30分撮影) 
         

普通は昼間は下の写真のような姿なのですね。昼間の姿では気にも留めませんでした。
          

先日 福岡植物園での「月下美人鑑賞会」で教えて頂いた、月下美人が良い香りを放ち夜に咲く訳は、月下美人の生育する地域には、虫を食べるのではなく、花の蜜を吸うコウモリの仲間がいて、花の蜜を探すため、視覚や嗅覚を発達させたコウモリに月下美人は花粉を運んでもらうため、濃厚な匂いの白い花を夜に咲かせている。と言うことを思い出し、ではカラスウリの花は本来何故夜に咲くのかという疑問が。

調べてみました。カラスウリの花が目立つ形で夜咲く理由は、受粉のため夜行性のガを引き寄せるためであると考えられているそうです。花粉媒介者(ポリネーター)は大型のスズメガだそうです。カラスウリの花筒は非常に長く、スズメガ級の長い口吻を持ったガでなければ花の奥の蜜には到達することはできず、結果として送粉できなくなるために、このように夜に美しく目立つように咲くそうです。

ふだん人間にあまり歓迎されない蛾。でもポリネーターの役割を知り感謝。

カラスウリの赤い実は、よく高木に撒きついた蔓の先になっているのを見かけますが、今回花は1メートル位の高さの所に密集していました。秋になり赤い実を手の届く近さで沢山見ることが出来そうで楽しみです。

思いもかけず目にした花。でも昼間に咲いてしまって大丈夫なのか少し心配になりました。