植物観察会〜植物の名前の雑学〜

福岡市植物園の植物観察会に参加しました。

まず植物観察の前に、植物の名前に関してのお話を伺いました。

地球に存在する植物の種数〜種子植物門、シダ類門合わせて27万種があると言われているそうです。日本に存在する植物の種数〜種子植物門シダ植物門は合わせて7千種と言われています。
これはいずれも野生種で、これらすべての植物に名前があるそうです。
野生種とは
自生地(原生地)に自然のままに存在する、人工交配されていない種の事。

地球上には多くの植物が存在しますね。一生のうち私たちはこの中のいくつの植物と出会うことが出来るのでしょう。

学名がわかると,大体植物の事がわかるそうです。学名、和名、植物の名前の由来などの説明の後、変わった名前の植物のお話もありました。

そこで今日教えて頂いた中で、一寸面白い名前の植物のご紹介をします。

長〜い名前  リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ
                         
短い名前  イ(イグサでお馴染みですね)

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少々良くない名前の植物
✿へクソカズラ(悪臭がある)
よく見かける植物ですね。熟した実の色合いはとても美しいのにかわいそうな名前です。
しかもこの実の汁は、しもやけの薬になるそうです。

                        
ママコノシリヌグイ(棘だらけの茎や葉で、継子のお尻をこの草で拭くという想像から来ている。)嫌な名前です。
                         
ハキダメギク(日本でみつかったとき、掃きだめに生えていたことによる。)
                         
✿ショウベンノキ(枝を切ると樹液がたくさんでることによる。)
もう少し洒落た名前を付けてあげればよいのに・・・
                         

面白い名前の植物
✿アアソウカイ
アアソウカイ(亜阿相界)は、原産地のマダガスカルが、アジア(亜細亜)とアフリカ(阿弗利加)の境界であることに由来する。
                          
✿キソウテンガイ
横に長く伸びるので植物園では一部筒をかぶせてありました。
                      

✿バクチノキ
(これは以前ご紹介しましたがバクチの木といわれる由来は、樹皮が灰褐色で、まるでバクチに負けて木が皮をはがれたように見えるから)

✿バリバリノキ(硬い葉が触れあうときに出る音から)
                         

面白い名前や変わった名前の植物はまだまだ沢山あります。

  **************************************  植物観察会では園内の20種類の植物を1つ1つ丁寧に説明をして頂きながら観察しました。

普段何気なく見ている植物も、細かく観察することで面白さが増します。

20種類観察した中の1つをご紹介します。

アスナロとヒノキの違い
ヒノキ類の葉は、麟状葉と呼ばれてウロコのような葉が特徴です。

ヒノキもアスナロも、よく似ていますが葉の裏で見分ける事ができます。
葉の裏の気孔の集まった所が白く見えます。そこがW字形に見えるのがアスナロ

                         アスナロ
          

ヒノキは気孔の集まった所がY字形に見えます。
                         ヒノキ
          

注意深く見ていくと、植物がより愛おしく感じられます。