昨夜の大雨   そして 福島第1原発汚染のこと

日本海と本州の南岸にある発達中の低気圧の影響で、南から湿った空気が流れ込み、関東や東北南部では6日夜から7日未明にかけて雨が強まりました。私は熟睡していた為、未明の大雨の状況は気づきませんでしたが、暴風雨の跡は身近にも至る所でみられ、家の前にはどこからか飛んできた木の葉が散乱していました。
神奈川県海老名市では6日午後10時半すぎまでの1時間に、気象庁が統計を取り始めてから最も多い102ミリの猛烈な雨が降ったほか、福島県いわき市北部付近では気象庁のレーダーによる解析で、午前2時までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。

大雨のニュースと共に小さく報道されている事

福島第1原発汚染水漏れ さらに最大47トン漏えいする可能性

フジテレビ系(FNN) 4月7日(日)1時42分配信
福島第1原発で汚染水が土壌に漏れている問題で、東京電力は、汚染水を別の貯水槽に移し終えるまでに、さらに最大で47トンの汚染水が漏えいする可能性があることを明らかにした。
福島第1原発の地下貯水槽からは、これまでに、およそ120トンの汚染水が土壌に漏れ出していることがわかっていて、東京電力は、7日午前0時現在、問題の貯水槽に保管されている1万3,000トンの汚染水を、別の貯水槽に移す作業を行っている。
この作業を終えるのには、およそ3日間かかる予定で、その間にも、貯水槽からは汚染水が漏えいしているため、東京電力は、さらに21〜47トンの汚染水が漏えいする可能性があることを明らかにした。
一方で、問題の貯水槽が、海からおよそ800メートルの場所にあることや、近くに排水溝がないことから、東京電力は、海への漏えいの可能性は低いとしている。

前の日に下記の報道がされたばかりなのに・・・・・

福島第1原発、汚染水120トンか 「収束宣言」後最大の漏洩
福島第1原発敷地内にある地下貯水槽から、放射性物質に汚染された水が漏れた問題で、東京電力は6日、漏れた汚染水は推定で最大約120トンと発表した。政府が平成23年12月に原発事故の「収束宣言」を出して以来、放射性物質の漏洩量は最大になる見込み。同日朝、貯水槽にある約1万3千トンの汚染水を隣接する別の貯水槽に移す緊急の作業を始めた。

東電によると、地下貯水層の水位計の値が、当初の95%から94・3%まで下がったことで漏洩量を推定。最大で120トンが漏洩した場合、放射性物資の総量は約7100億ベクレルになるとみている。事故前の福島第1原発では、液体の放射性廃棄物の年間排出上限が2200億ベクレルと定められており、3倍以上に相当する。

貯水層は掘り下げた地面の上に粘土質のシートを敷き、その上にポリエチレンシートを二重に重ね、上からコンクリートで固めた構造(縦60メートル、横53メートル、深さ6メートル)。粘土質シートの内側で1立方センチメートル当たり6千ベクレルの高い放射性物質濃度が検出された。外側のシートと地盤の間にたまった水からも、数十ベクレルの放射性物質が検出された。

東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は会見で、「外に漏れた汚染水が土壌中の水で薄まった可能性がある」と説明した。

原子力規制庁の指示により、貯水槽内の水を移送する作業は6日早朝から開始。移送はポンプ4台を使って、完了には3日程度かかる見通しだ。

地下貯水槽は福島第1原発の敷地内に計7カ所ある。他の貯水槽の汚染水漏れについて、尾野氏は「絶対ないと言い切れる状況にはない」と懸念している。

第1原発では5日に3号機燃料貯蔵プールの冷却装置が停止したばかりで、トラブルが相次いでいる。

それにしても、貯水槽の造りは、想像しているものより、お粗末な作りだと改めて知りました。
東京電力、政府はきちんと管理しきれてるのでしょうか。毎日毎日トラブル続きです。
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そして、殆ど報道されない事。

首都圏「水がめ」驚異のセシウム汚染レベル!事故前の1万4200倍!

4月3日発行の日刊ゲンダイ記事からの情報です。

3月11日前の海底土濃度は0.1ベクレルですが、千葉柏市手賀沼河川の川底から14200ベクレル検出されたと首都圏水がめの深刻な汚染度を伝えています。

                        

                             

日本の水のセシウム濃度は事故前は0.045ベクレル。今は1000ベクレル以上。首都圏の水の汚染は今も進んでいる。基準値は事故後に引き上げられたから、事故前の基準に比べれば1万4200倍だ!!!

3月29日に直近の数値が公表された千葉、埼玉、東京の公共用水域の放射性物質のモニタリング調査(51地点)が、これが驚愕の汚染レベルだ。千葉・柏市我孫子市にまたがる「手賀沼」の流入水域。沼から上流約1・6㌔の「大津川・上沼橋」の川底からは1㌔当たり1万4200ベクレルの放射性セシウムが検出された。国が定める食品や水の基準は1㌔当たり10ベクレルだから、実に1420倍である。
 
約10㌔上流の「亀成川・亀成橋」の川底でも5300ベクレル、同約1㌔の「大堀川・北柏橋」でも、4200ベクレルが検出された。首都圏の「水がめ」の汚染度もヒドイ。1都5県、約2800万人の給水需要を担う利根川水系や、東京東部と千葉北西部をカバーする江戸川水系の調査地点でも1000〜3400ベクレルと基準値を大幅に上回るセシウムが検出されている。

原発事故前の09年度に文科省が行った環境放射能調査のデータでは、海底土のセシウム濃度の平均値は1㌔当たり1・2ベクレルだった。事故前には日本の水質のセシウム濃度は1㌔当たり平均0・045ベクレルと0・1ベクレルにも満たなかった。福島原発事故水質汚染は終わってはいない。むしろ、どんどん深刻化するばかりだ。
日刊ゲンダイ
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先日観た、「映画「相棒シリーズ X DAY」 で番印象に残った財務省族議員の言う、「少しずつ悪くなっていくぶんには日本人は耐えられる んですよ。絶望的な真実より、希望のある嘘に、飛びつく人が多いですから。」 そして「実際に起きたら“想定外”と言えばいい」という台詞を思い出します。