東証アローズと中央三井信託 銀行の巨大地下金庫見学

最近散歩の足を少々延ばし東京見物?をしています。先日は国会議事堂内を見学してきました。
東京で生まれ、ほとんどの時間を東京で過ごしている私ですが、行ったことのない場所が沢山あります。

今日は『ぽけかる倶楽部主催の「東証アローズと巨大地下金庫扉見学ツアー 〜マンダリンオリエンタル東京の豪華ランチビュッフェ付き〜」』というコースに参加しました。

茅場町駅付近は日本経済を支える、金融兜町東京証券取引所をはじめ、多くの証券会社や金融機関がオフィスがあります。

東京証券取引所ニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所と並んで「世界三大市場」に挙げられ、世界経済の中枢の一角を担ってきただけあってとても立派な建物です。ただ残念なことに最近では香港を「世界三大金融センター」と評価するケースが世界的に主流になってきています。
          
見学者は西口の見学受付入口から入ります。
          
株式取引の歴史のビデオを見た後いよいよ見学です。
フラッシュを使わなければ、どこでも撮影は自由です。
エスカレーターを上って順路に沿って進んで行くと、いつもテレビで見る風景「マーケットセンター」が現れました。
直径17mのガラスの円筒状の中をティッカーがぐるぐる回っています。
ティッカーには株価が流れ、下では30人ぐらいの人がパソコンで売買管理業務がを行っていました。
多くの人が働いていて活気のあるところと想像していたのですが、人は殆どいなくて静かでした。
このティッカーは取引量が少なくなるとゆっくりと、多くなると速くまわるそうです。売買高が増えれば増えるほど高速になるそうです。
                 

オープン・マーケットホームはマーケットを一望するポジションにあります。ここでは上場記念式典のほかに企業や一般投資家のふれあいの場でセミナーが行われたりします。
その映像もよくテレビのニュースで見かけますが、思ったより広くありませんでした。
私たちを歓迎する表示が映し出されました。
          
この後同じ場所でこの日新規上場する会社の記念撮影、上場通知書および記念盾の贈呈、記念撮影が行われました。めったにない光景を見ることが出来ました。
          
ティッカーの文字が新規上場の会社名に変わりました。
          
マーケットセンターの一番奥の高いところに鐘が見えます。
昭和の初めまでは、この鐘で取引の開始と終わりを知らせていたそうですが、今は新規上場が打鐘等があった時などにだけ鳴らすそうです。
その下には大きなロゴをあしらった垂れ幕が下がっていました。
東証Arrowsのロゴは、まさに矢(アロウ)。躍動的に交差する2本の矢印は常に変動する市場をイメージさせるとともに、証券の売買取引等を表し、国際的なネットワークの中で中心的な存在となって、ダイナミックに活躍する様を表現しているそうです
          
東京証券取引所に上場する企業は、上場日の東証でのセレモニーの一環として、「打鐘」のイベントがあります。上場認証式、東証Arrowsでの記念撮影に続いて、打鐘を行います。この鐘は、打つ回数は「5回」となっています。なぜ5回なのかは、「五穀豊穣」を祈願してとのことです。社長が一人で5回鳴らすケースや、役員が交代で鳴らすケース、最後の1回を複数人の上場事務局メンバーが手を添えて鳴らすケースなど企業によって様々です。

この日の新規上場した会社は5人の方が1回ずつ打鐘されました。鐘の音が聞こえました。この日をどんなにか待ちわびて来たのでしょう。晴れがましい瞬間を見ることが出来てこちらも嬉しい気持ちになりました。
          
マーケットセンターの右側にメディアセンターが有ります。
市況情報を全世界に向けて報道するために、民放各社やNHKなどのマスメディア11社がスタジオを設けているエリアだそうです。(写真右の四角いブース)
          

経済ニュースでこれから東証を目にしても、今までとは違った見方ができそうです。

東証Arrowsを後に次の見学場所貨幣博物館に向かいます。途中添乗員さんにこの地の説明を伺いながら歩きます。

銀行発祥の地
東京証券取引所の西口からすぐ見える「みずほ銀行」がある場所が銀行発祥の地です。明治6年, この地にわが国初の国立銀行第一国立銀行」が創設されました。
後に「株式会社第一銀行」となり(初代頭取は 渋沢栄一), 更に 第一勧業銀行 を経て, 現在は みずほ銀行となっています。
          
東証のすぐ近くには兜神社がありました。
兜神社
東京株式取引所(東京証券取引所の前身)が設けられるに当り、明治11年(1878)5月に取引所関係者一同の信仰の象徴および鎮守として兜神社を造営されました。境内に安置されている兜岩は、前九年の役(1050年)に源義家が東征のみぎりこの岩に願を懸けて戦勝を祈願したと伝えられ、当地名日本橋兜町の由来ともなっています。
          

多くの人々が行きかう日本橋の街を、旗を持った添乗員さんの後について廻ります。
「恥ずかしかったら、知らないふりをして付いてきて下さい」と気遣う添乗員さんの言葉も何のその。
好奇心に満ちた参加者は皆堂々と旗の後について熱心に説明を聞いています。

貨幣博物館
貨幣博物館は日本銀行本店に隣接した日本銀行金融研究所内のワンフロアに設置されています。
1982年に日本銀行創立100周年を記念して設置され、1985年(昭和60年)11月に開館しました。
館内には古代から現在に至るまでの日本の貨幣、軍票記念硬貨などが展示されていました。世界の貨幣・紙幣を見ることもでき、また、1億円分の紙幣の重さを体験出来るコーナーもありなかなか見ごたえがありました。

マンダリンオリエンタル東京
貨幣博物館見学の後日本橋三井タワーにあるマンダリンオリエンタル東京でイタリアンのランチビュツフェを頂きました。とても美味しく1品1品丁寧に作られていました。
お食事後38階に行って見ました。東側と西側の大きな窓からは東京の景色を一望する事ができます。
素晴らしい眺めです。ま下に見える日本銀行は・・・・・・・・・・
                これ一度見たかったんです。円の文字に見えるでしょ。
          

最後の見学場所は中央三井信託銀行の地下金庫です。

この建物は、関東大震災を経た昭和4年に、三井合名会社、三井銀行三井信託銀行三井物産三井鉱山などの本社が入る新社屋として竣工されました。
関東大震災の2倍の地震が来ても壊れないそうで、避難場所としても最適です。
設計・施工は日本の建築技術の向上発展に寄与することを期待して、アメリカの会社に依頼。コリント式の列柱や、1階フロアの吹き抜け大空間、イタリア産大理石の内装、繊細な彫刻が施されたインテリアなどが、昭和初期の日本の建築界に大きな影響を与えたそうです。
現存する日本最古の近代アメリカン・オフィスビルといわれ、平成10年に国の重要文化財に指定されています。

地下に重さ50tと言われる金庫の扉前で見学しました。
陸上では重くて運べなかったので、船で常盤橋の所まで運び、コロでこの地まで運搬したそうです。
扉は、厚さ1m弱もあるそうです。
現在も貸し金庫として使われており、扉は朝晩開け閉めされるそうです。株券が無くなった為か、現在3分の1が空いているそうです。
                                    
たった5時間のツアーですが、今まで知らなかった東京を発見することが出来ました。