ガラパゴ探訪クルーズの旅  キト

ガラパゴス諸島は、南米の赤道直下にあるエクアドル共和国に属し、エクアドル本土から西に約1,000kmに位置する太平洋上の群島です。

日本からエクアドル共和国に行くルートはアメリカ経由が一般的です。
今回の旅はアメリカのアトランタ経由でエクアドルのキトに向かい、キトで2泊した後ガラパゴスへ向かいました。

1日目
成田15時5分発の飛行機で一路アトランタへ。アトランタまでは12時間20分。
アトランタで乗り継ぎエクアドルの首都キトに向かいます。キトまでは5時間25分。
日本とキトの時差は−14時間。アトランタ→キトの間は天候不良だったため1時間遅れで到着。
宿泊するホテルホリディ・イン・エクスプレス・キトに着いたのは深夜2時半を過ぎていました。

2日目
この日曇りの予報でしたが、快晴に恵まれました。世界遺産キトの市内観光です。

エクアドルの首都キトは、アンデス山脈の北部に位置する標高2,850メートルの“天空都市”。そして1978年に登録された最初の世界遺産12件のひとつです。この街はかつて、クスコに次ぐインカ帝国第2の都市として栄えていました。その後スペインの侵略を受けて焼き払われ、新たにスペインの植民都市として建設されました。世界遺産に登録されたキトの旧市街には、16〜18世紀頃に建てられた植民地特有のスタイルの宗教建築が多く存在します。独立広場に面して建つ大聖堂や、豪華な装飾が目をひくサン・フランシスコ修道院、中庭と調和した美しい回廊で知られるラ・メルセー教会堂などがあります。この街並みが植民地時代の文化を伝えるものとして、世界遺産になりました。

独立記念広場 (Plaza de la Independencia)
この広場は旧市街の中心になっていて、1809年8月10日キトで行われたイベロ・アメリカ初の独立宣言に携わった英雄をたたえる記念碑(MONUMENTO A LOS HEROES DE LA INDEPENDENCIA)がこの広場の中心に設置されています。エクアドル共和国がグラン・コロンビアから離れ、実際に独立したのは1830年5月 13日ですが、当国ではこの独立宣言を非常に重要視していることから、当国独立記念日、大統領就任式、及び通常国会の開会を8月10日と定めています。広場は大統領府、大統領官邸、カテドラル、キト市役所等の建物に囲まれています。 

          
広場の木に可愛いハチドリの仲間を見つけました。
                       

大統領官邸 (Palacio Presidencial/17世紀に建設)
独立広場の西に隣接している大統領官邸は、子午線測量の修正の為、フランスから派遣されたミッションメンバーの一人、カロンデレットが建てたことから、”カロンデレット・パレス(CARONDELET PALACE)とも呼ばれています。官邸3階にある鉄の手摺りは、かつてパリのチュイルリー宮殿の物でしたが、パリコミューンに破壊されたとき(1792 年)、フランス政府より譲渡されたものです。 1956年、ドゥラン・バジェン公共事業大臣(後の大統領)が第1回目の改築を行い、 1993年6月よりセキュリティーと機能性向上の為、第2回目の改築が行われました。
          

              

ラ・カンパニーア教会 (Iglesia de la Compania de Jesus)
1605年着工し、1768年に完成したこの教会の建設は寄付を集めながら行われたため、完成には約163年も要したそうです。バロック様式の柱のある教会正面は、1722年に着工、 1765年に完成しました(43年間)。 この教会には南北アメリカ大陸で初めてソロモン様式の柱が建築装飾に利用され、その正面の扉の上と左右にはイエズス会士の保護聖人4名の像が置かれています。 又、1645年に殉教死したキトの聖人Mariana de Jesusの遺体が、金の棺内に安置されています。地味な色の入り口からは想像できない絢爛豪華な教会内の祭壇は7トンもの黄金を使ったと言われ、荘厳な金色に輝いていました。
          

サン・フランシスコ寺院 (Convento de San Francisco)
この僧院は、3.5ヘクタールの広さを持ち、寺院、礼拝堂、そして隣接する博物館からなり、1535年1月25日に着工、1605年に完成した南米最古の寺院です。
中に入るとごミサの時間でした。私たちは2階からその様子を見せていただきました。
この時間は未来ある子供たちへの祈りだと、ガイドのモニカさんが教えてくださいました。
          
                       建物の内部のパティオ
          

パネシージョの丘 (La loma del Panecillo)
旧市街から丘の上に立つ聖母像が見えます。高さ43mの聖母像が立つパネシージョの丘は高さ180mで、この聖母像は、サン・フランシスコ寺院博物館が所蔵しています。キトの聖母(18世紀のエクアドルの彫刻家ベルナルド・デ・レガルダ;Bernardo de Legardaの作品)の複製で、スペインで7千ピースに分けて製作され、それを当地にて組立て、1975年に完成したものだそうです。
                                
           
                    

ホテル エル・クレータ―で昼食
評判通りの美味しいお食事でした。
                     
            
幸運なことにこのレストランからは霧の晴れ間に、一瞬クレーターを見ることができ、リャマとも戯れることが出来ました。
           

昼食後はここから車で5分の赤道記念館に向かいます。

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今日の東京は8日未明から降り続いた雪で、記録的な積雪となっています。積雪が25センチ以上となり、1969年以来45年ぶりの大雪です。

本日ご紹介したキトから130キロの所にある火山も私たちが訪れた次の日に噴火が始まったそうです。6日に再びキトに立ち寄った時、キトは影響がないように感じましたが、時事通信によると南米エクアドル中部にあるトゥングラウア火山(標高約5029メートル)が噴火を繰り返している。1日に始まった噴火に伴う降灰は3日、130キロ北方の首都キトに到達した。周辺の村々から数百人が避難している。と報道しています。

何かと天変地異が多いこの頃です。