この時期アメリカのスーパーマーケットに並ぶ七面鳥

娘の家から歩いてすぐ近くにある「Whole Foods Market (ホールフーズマーケット)」はアメリカのオーガニックスーパーの中でも人気のお店。
1978年に前身である自然食品店である「SaferWay」を開業、現在アメリカを中心に計300店舗以上を展開するグロサリーストアで、自然食品店では売上げ高全米1位になっています。
          
ニューヨークでは家事や孫のお守りに追われておりますがWhole Foodにお買い物に行くのが毎日のが楽しみの一つです。

日本では3.11の震災以来、我が家では九州から野菜を取り寄せたり、近海魚を避けたりと毎日の食生活に不便を感じているので、品ぞろいも豊富で、何より安全な食べ物が簡単に手に入るここでの買い物はこの上ない幸せと解放感を感じます。

さて、アメリカでは来週の木曜日は感謝祭(Thanksgiving Day)です。
11月の第四木曜日に定められているThanksgiving Dayはアメリカ人にとって重要な日で、食卓には、七面鳥が並びます。

数日前からWhole Foodsの精肉コーナーも様変わり。
5キロ以上もある七面鳥がゴロゴロと置かれています。日本では見慣れない風景です。
          

          

          

          

          

          

日本ではなじみのない感謝祭ですが、アメリカではサンクスギビング・デーには、子ども、おじ・おば・いとこ等、全米各地に散らばっている家族・親戚が、その年のホスト役の家に集まって過ごすそうです。

感謝祭(Thanksgiving Day) とは
サンクスギビングデーの起源として伝えられている事。
1620年の11月、メイフラワー号に乗った清教徒が、祖国イギリスから2ヶ月余りの厳しい航海を経てアメリカ大陸(今のマサチューセッツ州プリムス)に、渡ってきた初めての、新天地を求めてやってきた一団を待ち受けていたのは、厳しい初めての冬でした。

食べるものにも困った一団に、食糧を分け与え、農作物の種を譲って作り方を伝授したり、大自然の暮らしの様々な方法を教えたのは先住民であるネイティブ・アメリカンでした。

春がくるまでに多くの仲間を失いながらも、清教徒たちは、先住民にならって勤勉に働き、翌年1621年の11月に、お世話になったネイティブ・アメリカンたちを招いて、初めて収穫した作物や山で獲った野生の七面鳥(ターキー)、そしてタラやマスなど、近くの海の幸を食卓に載せてお祝いの席を開き、友人と神の恵みに感謝(サンクスギビング)したと言う史実に元付いています。
あれあれ私が幼いころアメリカ製作のTVや映画で良く見た映像では常にインディアン(ネイティブ・アメリカン)は悪者扱いをされていましたので、この友好的な話が受け継がれてきたことが???です。実はあの怖いインディアンのイメージは、植民を正当化するためのイメージ作りだったと成長するに従い感じてきました。
ですので、この起源を知っても違和感を覚えます。

実際感謝祭の起源として言われている話は,マサチューセッツ植民地の統治者ウィンスロップがアメリカにはインディアンとの間の戦争や虐殺、略奪という暗い歴史しか無いので、「明るい話を広めよう」と使われたとも言われています。

白人の間で現在広く伝えられている“感謝祭”の歴史は史実とするには議論の余地があるようです。

心の奥ではこんな事を感じながらも、一方で楽しい雰囲気が漂うスーパーマーケツトの陳列棚をワクワクしながら見て回り、アメリカでの異文化を楽しんでおります。