明日はラオス

明日からユーラシア旅行社のツアー「ラオス周遊10日間」に参加します。

ラオスは北は中国、東はベトナム、南はカンボジア、タイ、西はミャンマーと国境を接し、ASEAN10ヵ国の中で唯一海に面していない国です。国土は日本の約60%。ベトナムに流れていくメコン川の上流に位置しています。

日本からラオスへの直行便はありません。

今回は成田からベトナム航空でホーチミンに行き、乗継で同じくベトナム航空で途中カンボジアプノンペンに寄航してからラオスの首都ビエンチャンに入ります。その日のうちに到着できます。 帰りは行きのルートと少し違い、ルアンプラバンからベトナムハノイを経由して成田に戻ります。
          

ラオスは19世紀末にフランスの保護国となり、独自の王政を維持しながらもフランスの植民地支配を受けることになりました。1953年に王国として完全独立を達成したものの、王党派、社会主義勢力、中立派による三つ巴の内戦が続きました。内戦は社会主義勢力の勝利に終わり、1975年に現在のラオス人民民主共和国が成立。以後現在に至るまで、ラオス社会主義体制のもとにあります。

ラオスの国旗
現在の国旗は人民民主共和国成立時に制定されましたが、もとは左派陣営の中核だったラオス愛国戦線(パテト・ラオ)の組織旗として使われていました。赤は独立のために流された血を、青は国内を流れるメコン川と国の豊かさを表します。白い円はメコン川に映る月を象徴すると同時に、社会主義のもとでラオス国民が団結することを示しています。

          
ラオス王国時代の旧国旗(1952年 - 1975年)
          
上はラオス王国時代の国旗です。独立前年の1952年に制定されたものですが、フランスの保護国時代から既にカントン部にフランス国旗を配した形で使用されていました。

地色の赤は太陽と民族の血の象徴であり、タイの旧国旗にも見られるように、ラオ族を含むタイ系民族が伝統色に好んで使ってきた色です。中央には象と傘が配されていますが、これはラオス初の統一王朝となったランサン王国の創始者ファー・グムが、白い象に乗り、白い傘をさして現れたという伝説に由来します。象が3匹なのは、後にランサン王国が3つの王国(ヴィエンチャンルアンパバーン、チャンパサク)に分裂したことを示唆しています。

象徴としての白象が乗っている5つの階段、および象の上部にある傘はそれぞれ5段と7段になっています。これは仏教の5戒と7徳を象徴するものです。1975年、人民民主共和国成立に伴い廃止されました。

フランス領時代の国旗
          

今回の参加者は13名。

古き良きアジアの風景が残るラオスの旅、ワクワクします。