昨日キューバから戻りました。

アメリカとの国交正常化がますます進み、マクドナルドやスターバックスが上陸する前にキューバに行っておきたい、行くなら今と言う事で今回の旅行を決行しました。

           タイムスリップしたかのように街中を走るクラシックカー 
       
8日間で巡った都市は ハバナ、シエンフエスゴス、トリニダー、サンタ・クララ、バラデロ。

社会主義国家の現状
キューバ社会主義国家です。旅をしていつも思う事は たった数日間でも実際に行って見ると その国の実情を少しではあるけれど知ることが出来ると言う事です。

キューバでは食糧や生活必需品は安い値段で全て配給で賄われています。一人当たり月何キロかのお米や卵、砂糖、トイレットペーパー、石鹸、などなど、必要最低限は国から支給されます。

教育、医療も無料。住居も国が用意してくれます。ですので発展途上国新興国でよく見受けられるホームレスや物乞いは見かけませんでした。

            配給所に並ぶ人         卵は1人1か月5個配給されます
                    

社会主義制度のおかげで、最低限の生活は保障されていますが、一人当たりの平均月収は日本円に換算するとたったの3000円〜4000円程度。
国民の約78パーセントが国家公務員のような位置づけにあるため、職種によるお給料の差はほとんど無いそうです。
最低限の生活は保障されているとはいうものの、実際は物資不足、食糧不足に悩まされているというのが現状でした。国から安い値段で配給されると言っても、牛乳は乳幼児のみ、野菜、果物はほとんど配給品の中には含まれていないそうです。

バラデロではモーターボートに乗って無人島に行きましたが、ガイドさんは同行できませんでした。
理由は亡命を恐れて政府がモーターボートに乗ることを禁止しているため。
亡命する人の中には、医師や野球選手と言った海外に出たら自国よりも高額な収入が見込める人も多いようです。
        
キューバには二重通貨制度という仕組みがあり、外国人が使う兌換ペソ「クック(CUC)」と
キューバ国民が使う人民ペソ「カップ(CUP)」の二種類の通貨が流通しています。
外国人がレストランなどで食事をする時は兌換ペソ「クック(CUC)」を使用し、 露店やキューバ人が利用するローカル店では人民ペソ「カップ(CUP)」を使用するといった、ちょっとややこしい仕組みになっています。

レートとしてはおよそ1CUC(クック) = 1USD(USドル) 1CUC(クック) = 24CUP(カップ)
同じ1ペソでも24倍の差があるのです。

観光客は人民ペソを使うことができなのだと思っていましたが、外国人でも人民ペソが使えるし、キューバ人も配給では手に入れることの出来ない物、高価なものは兌換ペソで買い物をすることもあります。

次のブログからは各都市で見学した事をご紹介したいと思います。