キューバの旅  ハバナ

2日目  1
今日からいよいよ観光。

ラム酒博物館有名なHavana Club蒸留博物館見学
   
ラム酒発祥とHAVANA CLUBの歴史】
16世紀からスペイン人を初め、ヨーロッパからカリブの島々に沢山の人が移民をしました。主要産業のサトウキビ栽培はアフリカから連れてこられた奴隷が行うことになります。農園主はサトウキビ農園を拡大しヨーロッパ等世界各地へ売り、利益を得ました。
そのサトウキビを発酵させたものが好んで飲まれるようになり、それが今のラム酒の先駆け「タフィア」となります。18世紀以降、品質に改良を重ね、現在のラム酒と呼ばれる物が誕生しました。一時期キューバでは1,000を超えるラム酒工場がありましたが中でも様々な困難を乗り越え生き残ったのが、格別な味わいで人気を誇ったHAVABA CLUBです。

HAVABA CLUBで製造されているラム酒が展示されていました。
        
昔、アフリカから連れてきた奴隷の様子も展示してありました。船に詰め込まれてきた奴隷は途中で具合が悪くなると海に捨てられたそうです。残酷な事です。
        
さとうきび農場内で動いていた列車、当時使用していた道具も展示されてます。
        
1930年代のラム生産地を再現した模型のある部屋へと続きます。ミニチュアの蒸気機関車はちゃんと走ります。ラテンアメリカ蒸気機関車を使ったのはキューバが初だそうです。サトウキビを運ぶ重要な手段だったそうです。
        
ラム酒製造の工程を見た後バーで7年物のラム酒の試飲をしました。ストレートでしたので、
「キツイ!」でも蜜のように熟成された甘味があって美味しい!
ラム酒は「キューバリブレ」「ダイキリ」「モヒート」などのカクテルに用いられます。.
        

葉巻工場葉巻工場で葉巻を巻く作業を見学しました。(写真撮影は禁止でした。)
工房のような工場に入ると、エアコン設備のないワンフロアで多くの人が葉巻をまく作業をしていました。それぞれがちいさな机1つ分のスペースで、手早く葉巻を巻いています。キューバの葉巻工場には、ひたすら手を動かし続ける作業員のために午前中2回、午後に1回新聞や雑誌を読む朗読者がいるそうです。
工場で働く人は公務員です。給料の他に、その工場で生産されている葉巻を1日4本もらえるささやかな特典があるとのこと。少ない給料では生活できないので、この葉巻を売り生活の足しにする人もいるようです。

モロ要塞ハバナの要塞群)
1492年キューバに最初に足を踏み入れたのはクリストファー・コロンブスでした。その後、1515年には、スペイン人はキューバに最初の居住区を設けたといわれています。
スペインの植民地貿易の中心として栄えたハバナは、砂糖、タバコを積んだスペインの船で港は賑わい、同時にハバナの街も巨万の富を生み出し、繁栄していきました。
ほどなく新大陸が生み出す富に気づいたイギリス、フランスなどその他のヨーロッパ諸国が、新大陸における植民地争いに加わります。それと同時に、一部の国に公認された多くの海賊も現れるようになりました。それらの外敵からの侵略から街を守るため、次々と建設されたのが、ハバナの要塞群でした。
1640年に完成したモロ要塞は、ハバナ湾やスペイン艦隊の防衛のために建設されました。対岸のプンタ要塞と向かい合うように立っているモロ要塞は、かつて、外敵が間近に迫ると両者は太い鉄の鎖を渡して敵の侵入を防いでいました。
高さ20mの城壁を有するモロ要塞は、大船団を率いるイギリス人の海賊ヘンリー・モーガンの襲撃も退け、17世紀前半には3度にわたる海賊の襲撃からもハバナの街を守りました。モロ要塞は、カリブ海最強の砦といわれ、その名に相応しい活躍を見せます。
現在、要塞内部は、コロンブスの旅の軌跡や歴史などを展示する博物館となっており、レストランも併設されています。
        
要塞からみるハバナ湾や旧市街。ここからの景色はハバナ随一の絶景ポイントとして多くの観光客が訪れていました。
        
モロ要塞からカバーニャ要塞も遠くに見えました。
カバーニャ要塞はイギリスによるハバナ占領を機に、当時のスペイン王カルロス3世の命により1763年に陸路からの侵略に備えて建造されたました。この要塞は約10年の歳月をかけ、新大陸でスペイン人が建造した最大のものです。モロ要塞から見えるカバーニャ要塞では、150年間にわたり、毎晩9時になると大砲の儀式が行われています。
        
長きに渡り、様々な外敵からハバナの街を守ってきた要塞群でしたが、1762年、万全と思われた要塞都市ハバナは、迂回して上陸したイギリス軍によって11ヶ月にわたり占領されてしまいます。1763年のパリ条約によってキューバはスペインに返還されますが、交換条件としてフロリダがイギリスに渡ることとなりました。

モロ要塞を見学した後は旧市街を少し歩いて昼食の為のレストランまで歩きました。
オールド・ハバナハバナ旧市街)はハバナ湾に面した地区のことです。1519年、スペイン人が建設を開始しました。
旧市街には17-18世紀のバロック様式新古典主義アメリカから伝わったモダニズム、さらにアールデコとさまざまな時代のきらびやかな建築群が立ち並び、大聖堂やガルシア・ロルカ劇場、旧国会議事堂などなど見どころがたくさんあます。

サン・クリストバル大聖堂(ハバナ大聖堂)
17世紀の石畳が敷き詰められたカテドラル広場に建つサン・クリストバル大聖堂は、1555年に創建されました。
サンティアゴ・デ・クーバからハバナに首都を移した後ということもあり、創建当時からキューバ国内において多くの信仰を集める大聖堂となりました。現在の建物は、1704年に再建されたもので、波打つようなファザードが特徴的でキューババロック建築の傑作と称されています。
サン・クリストバル大聖堂は、正面に大きな二つの塔をもち、右の塔には重さ7tもある鐘が吊り下げられています。内部は、床に多色大理石が使用されており、壁は、微妙に色が異なる石が組み合わされており、スペイン黄金期の建造物を思い浮かばせる造りとなっています。
        
        

        
ヘミングウェイが好んで利用していたホテル、"アンボス・ムンドス・ホテル"
        
レストラン「ラ・ミーナ」で生演奏を聴きながらのランチ                
        
野菜は手に入りにくいらしく、新鮮な野菜はキューバで出てくることはあまり有りませんでした。。
今回のランチはキューバの定番料理のコングリと言うお豆の炊き込みご飯と牛肉。コングルは見た目はお赤飯風です。牛肉はとても高いようです。
                 
首都ハバナは見学するところが沢山あります。
午後は「フロリディータ」でフローズンダイキリを飲んだり、ココタクシーやクラシックカーに乗ったりの体験が待っています。