そば猪口

古い器を集めていく過程でそば猪口も何点か集まりました。

先日久留米の「和くら野」でお食事を頂いた時、最後にコーヒーがそば猪口で出されました。
コーヒー用のお砂糖は古い漆器のお椀に入っていました。蓋は写っていませんが、蒔絵が施されていました。
                      (和くら野にて)         
          

そば猪口は本来何に使われていたのか調べてみますと・・・・・。

猪口の形状は釣鐘形か円筒形で、大きさは用途等によって区々である。材質は、陶製が多いが、ガラス製の物も良く見られる。
猪口は、元々向付(むこうづけ)の別名で、本膳料理において酢の物などの料理を盛り付ける為に使われていた。しかし、江戸時代中頃から酒器や蕎麦切り用の器として使用され始め、現在では、こちらの使われ方が主である。
利き酒に用いられるきき猪口は、内側の底に青い蛇目(じゃのめ)が描かれている。これは利きさけのさいに、さけのいろやとうめいどをみるためのくふうである。このことからじゃのめちょこともよばれる。                                           Wikipediaより

18世紀後半江戸末期、そばは大ブームになります。江戸の街中に4千件近いそば屋があったそうです。そばの流行とともに、蕎麦猪口もありふれた器になり、何にでも使いやすい形になっていきました。又このころは飲酒も大衆化し、お酒を飲むための器、燗徳利(かんどっくり)用の小さな猪口も生まれています。初めてそば猪口と言う名前を聞いた時に、おそばのおつゆを入れるだけの為に作られたと思っていました。

我が家でもお茶を飲んだり、おつまみを入れたり、花を飾ったりと色々な用途で使っています。

          

器の底に絵が描かれているものがあります。この「見込み」の模様を見るのも楽しみの一つです。かわいらしい草花や動物、紋章など多くの絵柄があります。

          

この細かな絵付け、神経を集中させて書いた江戸時代の職人の息遣いまで伝わってきます。

          
 
          
お皿の中の物は、平川屋の豆乳もちです。包丁で切り分けようとしましたがもちもちで切りにくい!器に移すも一苦労でした。付いている黒蜜ときなこをかけ頂きました。豆乳のほのかな香りともちもち感。黄粉と黒蜜が相まってとても美味しいお味です。 平川屋のお豆腐も買いましたが、これまた格別なお味でした。
幾つかの商品もあり、取り寄せも出来るようですので、是非又頂きたいと思っています。
          
「和くら野」での使い方を見て思い出したのが、日本が景気の良い頃、骨董屋さんは見ているだけでもお茶を出し、いろいろ説明してくださいました。その時多くのお店で 漆器の椀にお砂糖を入れていました。この写真は少し前に撮ったものですのが、コーヒー用のサトウ、コーヒークリープは古いお椀に入れても楽しいですね。

          

角皿に載っているのは梅干しではありません・博多こいしというクッキーです。
★ルセット・マリナの博多こいし★
「博多こいし」はおいしいお菓子を食べることで気持ちを和らげ、癒されてほしいという思いをこめて作り上げたお菓子です。ほろほろとした口当たりの新しい感覚のクッキーは、和三盆、抹茶、黄粉、紫芋、あまおう、ショコラ、ホワイトショコラの7つの味がございます。(ショコラ、ホワイトショコラは、11月〜4月までの限定です。)