ミャンマーの旅   シュエダゴン・パヤー

3日目

鳥の声で目覚めました。早起きしたのでホテルの庭を散歩してみました。

デッキに座りカンドージ湖を眺めます。湿度が高くカメラのレンズが曇ってしまいます。
出発前の日本は急に涼しくなっていたので、こちらの湿度の高い気温33℃はハノイ同様とても蒸し暑く感らじられます。
庭を歩いてみるとこのホテルの素晴らしさがより分かります。
        

              

朝9時 ホテルに迎えに来てくださったガイドのティーンさんの頬。オテモヤンの白バージョン状態。白いチークがぬられています。何を塗っているのかしらと思いましたら、「タナカ」と言う木片を摺って、水を加えた物を、顔に塗っているそうです。清涼感があって、日やけの防止になるそうです。
ミャンマーでは一般的なお化粧品だそうです。市場でも「タナカ」は売られていました。
                タナカをぬっている女性
                  

        **************************
いよいよシュエダゴン・パヤーの見学です。

シュエダゴン・パヤー
今から約2,500年以上前、モン族タポゥタとパッリカ兄弟商人がインドで仏陀から8本の聖髪をもらいうけ紀元前585年 この地に奉納したことが起源と言われています。

昨日、美しいシュエダゴン・パヤーの夜景にも目を見張るものがありましたが、実際に敷地内に入るとそのスケールの大きさには圧倒されます。

巨大な敷地内には無数の仏塔と仏像が並んでいます。中央にそびえたつ最長の塔の高さは99.4m、すべて金箔で飾られ、その最上部には76カラットのダイヤをはじめとする無数の宝石がちりばめられています。

パヤーの四方の祈祷堂周辺を60余りの塔が囲み、周囲には50余りの礼拝施設があります。
        

        

境内は裸足でお参りします。
        

          

        

金に輝く聖なる塔の高さは99.4m 周囲は約400m以上もあります。
パヤー上部には、寄進された6000個を越えるルビーやダイヤモンドなどの宝石が散りばめられ、ダイヤは総合計2000カラットを越えると言われています。1番先端には一個で76カラットのダイヤが飾られています。黄金に輝くシュエダゴン・パヤーは本物の金60トンが使われているそうです。
        

パヤー(仏塔)には周りを取り囲むように8つの曜日別の祭壇があります。そこに祭られた仏様と守護動物がそれぞれの方角に置かれています。

西暦の7曜日に対しミャンマーの伝統暦は8曜日です。

ミャンマーでは自分の生まれた曜日が重要となるようです。各曜日ごとに支配星,守護動物、方位があります。

私は日曜日生まれで支配星は太陽、守護動物はガルーダ、方位は北東。

日曜日の祭壇でまずガルーダにお水を掛けます。次に白い仏像に5回お水をかけ、ティーンさんが用意して下さっていた金の花銀の花を白い仏像の首にかけます。それから上の金の仏像5回水をかけます。最後に後ろの柱にも5回お水を掛け願い事を祈りました。
(本来はガルーダに年齢+1回水を掛けるらしいのですが回数を省略しました)

何故8曜日?実は水曜日だけ、午前と午後に分けられているため合計で8つになっています。

        

        

        

礼拝する人々の姿には心打たれるものがあります。
それは来るときに見た、僧侶の朝ごはんを朝4時ごろから起きて作る場所など、ミャンマーの人々のすべて生活の中に仏教が深く根付いている真摯な信仰心が伝わって来るからでしょう。
        

この国の生活には子供のころから仏教が溶け込んでいます。子供を僧院に送り、釈迦やお経の勉強を徹底的にさせるという習慣もあるようです。許可を頂いて写真を撮らせて頂きました。
        

ティーンさんがお祈り方法を教えてくださいましたが、これが結構大変なのです。頭と肘までを地面につける。そのあと上体を起こし祈る。その動作を5回繰り返すのです。
        

参拝者の為に、袈裟などを扱っている会社の女性オーナーが無料で食事が提供している場所がありました。私達にも提供して下さいましたが、現地の人は慣れているから大丈夫だけれど、口をつけない方が良いとティーンさんに言われました。お茶も出してくださいました。折角です、お茶だけほんの少し口を付けてみました。ほんのり甘くて美味しかったです。毎日毎日多くの人に食事を提供するのは、(たとえ自分の仕事に結びつくことであっても・・・いやいやそのようなことが頭をよぎってしまい申し訳ない。)提供する食事の多さと忙しさを見ると深く純粋な信仰心がなければなかなか出来ることではないと感じました。
                

寝釈迦
        
 
マハーガンダの鐘

この鐘は、ミャンマーと戦争中のイギリスが1825年に持ち出そうとし、船へ積み込む時にヤンゴン川に落としてしまったそうです。イギリスはそのまま放置。これを、後にミャンマーの人々が引き上げ、24トンの鐘を何とか元の場所に戻したそうです。このようなわけで、鐘の下の方はぶつけた衝撃で欠けています。
                  

もうひとつの釣り鐘・・・マハーティッタダの釣り鐘
コチラの方が大きくて重さ42㌧
1824年 ターラーワディー王により鋳造
鐘にパーリ語ビルマ語で仏陀と王の美徳について数百行もの記述が刻まれているそうです。
                    

人々はお供え物をして願い事をします。願いが適うとお花やバナナやココナツなど大きなお供えを持ってお礼に訪れるそうです。

賢人の像               
この人は非常にタバコが好きだったそうでお供えの中にもタバコがありました。
               

放すために用意された鳥がいました。 
先日お参りに行った福岡筥崎宮放生会の最終日に行われる放生神事の稚魚放生,鳩の放生と同じなのですね。
        

お天気に恵まれ、(恵まれすぎて炎天下でしたが)2時間半シュエダゴン・パヤーを歩きました。

精密な天井の細工や彫刻、柱の豪華な装飾。シュエダゴン・パヤーのスケールの大きさには始め圧倒されましたがお参りしているうちに優しく包み込んでくれる不思議な力に変わりました。


富が個人に集中した豪華なお城などを見ると、その時代に生きた多くの貧しい人々の事が頭をかすめますが、シュエダゴン・パヤーの、金や宝石に輝く装飾は、信仰心からの寄進によるもので、個人の物ではなくミャンマーの人々の物、 豪華絢爛であっても清々しい美しさを感じました。


***********************************

昼食はmoonsoonにてミャンマー料理

ミャンマー料理は脂っこいと伺ったことがありますが、日本人に合った味のレストランを選んで下さっているのか、とても美味しかったです。
                            

明日はミャンマー3日目の続きをご紹介します。