マレーシア ボルネオ大自然の旅

マリマリ文化村

3日目
午前中はマリマリ文化村の見学です。
マリ-マリ〜Mari-Mariとは、「来て!来て!」「おいでよ!」と言う意味のマレー語です。
コタキナバル市街地から約25分(キョンソン川の川沿い、キョンソン滝手前)、ここではサバ州の5つの先住民族の文化を体験できます。

昨日のキャノピー・ウオークウエイにたどり着くまでのきつい坂道は、足に自信がある私も結構こたえましたが、今日はすっかり治っていました。参加者の中には80代の方もいらっしゃいましたが皆元気なこと。旅を続けるのには、もっと足を鍛えなくてはと思いました。

熱帯雨林の中を歩いている時、死の行進の事を想像しました。観光客の為に整備され階段を登るのも大変なのに、当時の状況はどれほど過酷な物だったのでしょう。

死の行進
太平洋戦争で日本の敗色が色濃くなった1945年に、「北ボルネオ死の行進」 と呼ばれる悲惨な事件が起きました。日本軍のボルネオ守備司令官は、東部海岸地帯に展開していた部隊のほぼ全員を、北西部海岸のアピ(コタキナバル)を中心とした地域に集結させる決定をしました。同時にサンダカン捕虜収容所に収容されていたイギリス・オーストラリア軍捕虜全員をラナウ(キナバル山の麓)まで移送することにしました。アメリカ軍の爆撃を避けるため、道なきジャングルの中を移動したのです。高温・湿地で、多数の兵士が歩いたため泥沼状になり、しかも重装備に苦しんだのです。

この移動中、1000人以上の捕虜が暴行・餓死・マラリア・アメーバー赤痢・栄養失調などで死亡しました。ラバウル豪軍総司令部軍法会議の豪側検事によれば、7人を除き全員死亡、日本兵もこの移動により数百名が死亡しています。

楽しく観光をしていますがここはそのような歴史がある場所です。

朝市
マリマリ文化村に行く途中日曜マーケットに立ち寄りました。
        
肉、魚、果物、野菜、花、ペット、日用品、骨董品、何でも売っています。

          

私のお目当ては珍しい果物を食べること。
ジャックフルーツ,ランクサッ等を頂きました。茹でたピーナッツも美味でした。
          
          
          

次に中央市場に立ち寄りました。
        

           
マリマリ文化村
マリマリ文化村に到着です。

ボルネオ島サバ州は、先住民族が多く住む地域です。
そんな先住民族の文化を知ることができるマリマリ・カルチャービレッジには5つの先住民族(ドゥスン族、ルングス族、ルンダイェ族、バジャウ族、ムルッ族)のモデルハウスがあります。伝統的な食べ物やお菓子のデモクッキングや木の皮を使った物作りなど、各部族に古くから伝わる文化や生活習慣を見学と体験ができます。
                 

この文化村は必ずガイドツアーに参加しなければなりません。ツアー内容の簡単な説明を受けた後、男性参加者の中から、ツアーグループの代表を選出します。

まずは先住民との御対面。
        

酋長 何しにこの村へ来た?
代表 ボルネオに来たことがないので・・・・・・・・・大真面目に答えています。
酋長 それなら入村を許可する
           魔法使いのお婆さんのような人は魔除けをする役目?
        

まずは、ドゥスン族の伝統家屋へ。
ドゥスンはサバ州先住民では2番目に多い民族だそうです。
        
        
お料理の体験
竹筒の内側ににバナナの葉を敷いた中に材料を詰めます。鶏肉、じゃがいも、トゥハウ(レモングラス)、チリ、調味料 塩、さとう、カレー粉 が用意され、自分で好きなように調合します。私も作って見ました。バナナの葉で蓋をして、見学中に焼いておいてくれます。竹筒には、調理した人の名前を書いてくれます。ランチタイムの時に出されました。みなお味が少しずつ違うのが面白い。
                 

竹は色々な用途に使われています.米のお酒も竹筒で飲みます。
強いお酒です。
        
蜂蜜も頂きました。竹に巣を作らせて蜂蜜を取るそうです。
        

続いてルングス族のお宅訪問。
竹を使って火をおこす方法を見学。竹の皮を削り、それをさらに竹の中に仕込み、摩擦を加えて火を起します。女性の仕事です。いとも簡単に見えるこの作業、ツアーの参加者が何人も挑戦しましたが,火を起こすことは出来ませんでした。
        

地面に作られたワニの形の上にガイドさんが立っています。ここは首狩り族の家の前です。
狩りとった首を、49日間ワニをかたどった地面の上に並べて干しておくのだそうです。
首の数が多いとこの家には強い人が住んでいる事がわかります。首を狩らないと男は結婚できなかったと言います。 
        
そののち首は家の中に吊るされます。
ランダイエ族のお宅訪問
        
前方はレプリカ。後ろ2つは本物と説明されましたが???。
        

蒸し暑い家の中も屋根をあげてパタパタと風を送り込めば涼しい風が入って来ます。
手動のエアコンだそうです。    
        

赤ちゃんを抱っこするものです。         
        

後方の木にかかっているベストは、木の皮を濡らしてなめして作るそうです。
フエルトのような感触でした。
        

ラナウ族のお宅訪問では 結婚式を少し体験しました。

粉を水で溶いたものをおたまの底の多数の小穴から油に流し込むと、カリカリの美味しいお菓子の出来上がり。
        

ムルッ族のお宅訪問
        
この家の中には、木製のトランポリンありました。
少し沈んでいる床がトランポリンになっていて、上の赤い物体を取る儀式があるのです。ツアー参加者も皆で勢いをつけて飛んでましたがなかなか上手く飛ぶことが出来ません。
                  

ここでは入れ墨風ヘナアートを腕に書いていただきました。
        

吹き矢の体験ではツアー参加者全員見事一発で命中!
        

どの部族の家にも共通した所がありました。
家族のうち独身の女性・女の子たちは家の中のロフトのような高い部分で
寝るのです。寝ている間はそこへ登るはしごが父によって取り払われます。

最後に民族舞踊ショーを見学。
        
        
        

午後はいよいよリバーサファリ。テングザルを見つけに行きます。
次のブログでその様子をご紹介いたします。