マレーシア ボルネオ大自然の旅

3日目(後編)
クリアスリバーでテングザルとホタル観賞

マリマリ村オプショナルツアーからホテルに戻り、全員そろったところで今回の旅のハイライト 
クリアスリバーサファリに出発!

昼食は炒飯等を頂きました。
                  
                    
クリアスリバーまではホテルから130キロ。バスで約2時間かかります。

マレーシアは車社会。人より車の方が優先です。

車の事故をこの旅行中2度ほど見ました。
                  

サバ州立鉄道の線路です。旅客鉄道と輸送鉄道の両方を行なっているそうで、北ボルネオ鉄道という名前で蒸気機関車による観光列車も走るそうです。
軌間は1000mm。1896年開業とのことで歴史ある鉄道です
        

沿道では果物を売っています。
マレーシアは果物の豊富な所です。パパイヤ、スイカ、バナナ、パパイヤ、マンゴスチン、ドラゴンフルーツなどのトロピカルフルーツは驚くほど安価ですし高原栽培しているイチゴも流通してます。
ただしオレンジ、リンゴ、ブドウ、柿、梨などは輸入品でお高いのです。
リンゴはとれないのですが、唯一ミズリンゴが採れるそうです。写真手前の赤ピーマンのような物がミズリンゴ。つやつやしていてとても美味しそうです。
初めて見る果物なので食べてみました。リンゴと言う名は付いているものの全く味はありません。
でも水分がたっぷりでした。
                        ミズリンゴ
        

クリアスリバーに行くまでには、ゴムの木が沢山生えている地帯もありました。
アブラヤシのプランテーションも見られました。アブラヤシからはバイオディーゼル材料が取れるのです。

クリアスリバーに到着!
        

船着き場でティータイムのあと
           レンコンのようなお菓子は粉で出来たクッキー
               

いよいよ出発!     この川にはワニもいます。
        
        

テングザルはマレー名Lotong Bankatan。霊長類オナガザル科テングザル属。
ボルネオ島のみ生息しています。日中暑い時間帯は木陰等に隠れていますが涼しくなる夕方になると、川辺近くの木に登り、木の葉を食べます。大人のオスは大きな鼻と太鼓腹が特徴的。群れは1頭のオスと複数のメスからなります。また複数の群れが一緒になることもあります。手の間に小さいながらも水かきがあり泳ぎも得意です。

なかなか見つけることが出来ません。
        

ボルネオ島の固有種テングザル遂に発見!
        

メスの鼻は小さくて、体もオスに比べ小柄です。
        
オスは、大きな鼻が口にかかるので、鼻を手で押さえて食べるそうです。
        

目が慣れてくるとどんどん見つけることができます。
        
テングザルが好む木も分かってきました。
        
        

船も揺れるし,サルも移動するのでなかなかカメラに収まりません。 
        

夕暮れ 群れからはぐれた1頭の子ザルの姿が哀愁を帯びていました。
        

テングザルは、生存競争を生き抜くために、 独自の方法で進化を遂げています。それは「逃げる」こと。ケンカは苦手です。食べる物も変わっていて、他の猿たちが好まないような苦く毒のある様な実や葉を主食としています。

現在開発やアブラヤシのプランテーションの拡大により、生息域であるマングローブ地帯も少なくなっています。数が徐々に減ってきていて、この川には300頭ほどしかいないそうです。絶滅の危機に面している動物の1種です。
        

ここではテングザルの他にカニクイザル、シルバーラングールモンキーが生息しているそうです。
テングザルと、シルバーラングールモンキーを見つけることが出来ましたが、カニクイザルはお目にかかれませんでした。

クリアスリバーの船着き場に一度戻り、カフェでローカル料理を頂き、あたりが暗くなるのを待ちます。

ホタル観賞
あたりが闇に覆われたころ先ほどの船に再び乗りホタル観賞に出発です。
残念なことにホタルの写真は撮ることが出来ませんでした。其の美しい事。
日本で見られるホタルの光とは全く異なります。速いテンポでチカチカ光ります。

ホタルの仲間は全世界に2000種ぐらいいると言われていますが、その多くは熱帯産。ここで見られるホタルは、学名でいうとペトロテックスという種です。それぞれの個体の寿命は3ヶ月程度、次々に世代交代していくので、ここでは年間を通しいつでも見ることが出来ます。
ペトロテックスはマングローブの木の中でもランプ−ンという種類のマングローブに多く集まる性質を持つため、ホタルが光っている木と、そうでない木があります。

ランプ−ンの木に瞬くホタルの小さな光の集まりはまるでクリスマスツリーでした。

素晴らしい1日でした。