マレーシア ボルネオ大自然の旅

5日目に宿泊したホテル アビリオン・ポートディクソンをご紹介します。

ポート・ディクソンでの宿泊ホテル アビリオン・ポートディクソンは素敵なホテルでした。
伝統的なマレーの漁村風のデザインのリゾートです。水上に建てられた客室には、マラッカ海峡を望む専用バルコニーが付いています。
        

        

宿泊したホテルの部屋はすべてコテージ風になっていて、海の上に張り出しています。
        

夜は星がとても綺麗だと説明があったのですが、波の音が心地よくぐっすり寝てしまい夜中に起きられませんでした。残念!

朝早く起きてホテルの敷地内を散歩しました。
まだ暗いのですが、ホテルの警備がしっかりしていて係りの方が敷地内の見回りをしています。
        

マラッカ海峡を眺めながら、この海峡を巡って繰り広げられた栄枯盛衰に思いを馳せます。 
                    
マラッカ海峡
166年の「大秦王安敦」4世紀末から5世紀初頭にかけての東晋(中国南北朝時代)の法顕、7世紀後半の義浄、14世紀のイブン・バットゥータ、15世紀の明の鄭和の大遠征など、いずれもこの海峡を利用しました。

マルコ・ポーロもこの海峡を利用し、風待ちのためスマトラ北端のペルラクに5ヶ月間滞在しています。

帆船の時代にあっては、古代エジプト古代ローマ、アラビア、アフリカ、トルコ、ペルシャ、インドなど、海峡西方の諸国からの物資を運んできた貿易船は、現在のマレーシア西海岸のクダの港やムラカ(マラッカ)を利用しまた。古代には、夏季(6月-11月)に吹くモンスーン(貿易風)に乗って西からの貿易船がクダなどに着き、冬季(12月-3月)に反対方向の風を用いて帰航するというケースが一般的でした。

6世紀ころ著名な港湾として繁栄していたマレーシア(クダ州)には、はしけ、人足、ゾウ、税関などが整備されており、ここに着いた荷物は一旦陸揚げされて、マレー半島東海岸のクランタン州周辺まで陸上輸送され、中国などの東方へ輸出する場合はさらにクランタンなどの港から荷物を積み出していました。

マラッカ海峡は、中国を起源として南シナ海東シナ海で用いられたジャンク船とインド洋一帯で広く用いられた1本マストのダウ船とがともに行き交う海域でした。

12世紀から13世紀にかけて、東南アジアでは中国とインド・西アジア間の中継貿易のための港市が発達します。モンスーンの関係で、インド洋海域と東アジア地域との間を往復するには2年の歳月を必要としましたが、東南アジアの港市との間を往復するだけであれば、その半分以下の時間しか掛からなかったからです。

近年、海峡を利用する商船に対する海賊行為が横行しています。2005年でも世界全体の約37パーセントにあたる102件の海賊事件が発生しているそうです。
船に対する危険は海賊だけでなく、浅瀬などでの難破もある海峡内には1880年代以来の難破して沈んだ船が少なくとも34隻あるとみられており、航路の障害となっています。

ベンチに座り初めて聞く珍しい鳥の鳴き声と波の音。
とても心地よい朝のひと時。
        

        

敷地内にはペットファーム、鳥小屋もありました。
        

                           

ホテルのスタッフが教えて下さる太極拳も体験。 
                                                                                                                                                          
チェックアウト前のほんの少しの時間を利用して、ホテルの周辺を船で回りました。
        

                 マングローブ
        

        

        

5人で50リンギット。1人10リンギット(約300円) お安い!
それでも、船長さんは大喜びでした。こちらこそ有難う!
        

これからクアラルンプールに戻り市内観光をした後、日本に戻ります。

市内観光の様子は次回ご紹介いたします。

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クアラルンプールの貴金属店に400年前にマラッカ海峡で難破した船から引き揚げられた
陶器の欠片を加工したペンダントが置いてありました。心惹かれましたが、今回も見るだけにとどめました。ロマン溢れるペンダントです。(価格は4万円位から)