マレーシア ボルネオ大自然の旅(最終編)

6日目
いよいよ旅の最終日
ポートディクソンから、クアラルンプールに戻ります。

昼食はマレー料理
                

昼食の後はクアラルンプールの市内観光です。
クアラルンプール近郊の一角に不法滞在者の小屋が建っていました。(画面左)
急速に発展するマレーシアでは外国人労働者の経済への貢献度も高いのですが、反面120万人以上の不法就労者の問題も抱えています。
近代的な街の片隅に隠れるように建つ掘立小屋は格差社会如実に現しています。
        

日本大使館 (手前の白い建物)
        

バツ―洞窟
クアラルンプールから北へ約13kmの所にバツー洞窟は有ります。
マレーシアでは随一のヒンズー教の聖地で約100年以上前に作られたと言われています。
インド以外の国では最大級のヒンズー教の聖地です。       
        

バツー洞窟の前に立つ巨大な黄金像「ムルガン」は一番位の高いシヴァ神の息子です。顔が象で体が人間の「ガネーシャ」とは兄弟です。「ガネーシャ」は長男で「ムルガン」が次男。

マレーシアのヒンドゥー人口は10%程度,南インドはタミル地方から移ってきた人たちが先祖だそうです。タミル人はヒンドゥーカーストでは最下位近くに位置付けられていたそうです。おそらくそのことが移住の大きな理由の一つだったのでしょう。

洞窟に入るには、272段の急な階段を登らなければなりません。実際登るのは見ためよりは楽でしたが、周辺に数多くのサルが生息していて持ち物をねらっています。
カメラを出しての撮影はとても怖かったです。

                   

階段を登った先にムルガン神(並びに他のヒンドゥの神々)を祀るバツー洞窟があります。
階段脇の巨像はシヴァ神の次男,ここの主人公ムルガン神だそうです。

洞窟中はひんやりとしていて気持ち良く、内部も広く上部も一番高い所は30m以上ある大規模な洞窟寺院でした。洞窟を形成する石灰岩はおよそ4億年前のもの。鍾乳石の自然の祠や建造した社があり、ヒンドゥーのカラフルな像が至る所に置かれています。ヒンドゥーイスラム教とは違い、多神教偶像崇拝ですし、無数の化身を有する神々の像が沢山あるので見ていて時間を忘れます。
                              

この洞窟は過去にはマラヤ共産党の地下活動の拠点の一つとして弾薬庫に使われていたこともあったそうです。 

王宮
この王宮はもともとは、富豪の豪邸として建てられたものです。緑の芝生の中にある、金色の丸屋根と白壁のとても美しい建物です。

マレーシアの国王、アゴンは5年に1度、マレーシア13州のうち、九つの州にいるスルタンの中から選ばれます。

話し合い(選挙)で次の国王が決められることになっていますが、実情は順番にアゴン(国王)になっています。

現在の14代目国王は御歳86歳です。実は、2回目の就任です。
1度目は1970年、43歳で国王に就任しました。

        

国家記念碑
1948年から1960年にかけてマラヤ連邦の独立をめぐるマラヤ共産党との闘争で戦死した兵士の霊を慰めるために建立された記念碑。高さ15.54mのブロンズ像はアメリカ人の彫刻家によって
1966年に制作さました。
同じ敷地内には無名戦士の記念塔も立てられています。1950年代の独立戦争にて、勇敢に戦った兵士を称えるため建造された像だそうです。

高さはおよそ15m。ブロンズ製です。
一番上の人は勝利、左右の銃を構えた人は防御、真ん中の2人は介抱、下の倒れた2人は倒した敵を表しているそうです。
        

無名戦士の記念碑
                                         

国立モスク
約5万2千㎡の土地に総工費1千万ドルをかけて建てられた寺院。イスラム教の活動の中心地です。近代的な18角の星形ドームと高さ73Mの尖塔が特徴。内部には大礼拝堂、大霊廟、図書館、会議室などがあります。
        

主なイスラム地域の現在時刻がわかるように時計がずらりと並んでいます。
        

入り口で紫色のローブかビジャブを貸してくださいます。
私は長袖を着ておりましたのでローブではなくビジャブ(スカーフのようなもの)を貸してくださいました。
ビジャブは色々な色が沢山用意されていました。着ていた洋服の色に合わせビジャブを選んで下さった事には驚きました。
        
中は中央に礼拝堂を配してその周りを池で囲んだ、近代的で美しい建築となっています。
        
外から見学することは出来ますがムスリム(イスラム教徒)以外、お祈り場所への入場は禁止されています。
        

独立広場
1957年に、マレーシアの独立宣言がされた場所 ムルデカ・スクエアです。
ムルカデは独立の意です。
1957年8月31日午前0時に、この広場に掲げられていたユニオン・ジャック(英国国旗)が降ろされ、代わってマラヤ連邦国旗が掲揚されました。(マラヤ連邦の独立)。
        

世界一の高さの国旗掲揚場塔
                   
広場周辺はイギリス植民地時代の行政中心地だったので,当時の建物が多く残っています。
        

        

夕食はスチームボートを頂きました。
                 

これからクアラルンプール23時35分発の飛行機で帰国の途に就きます
成田到着は6時間40分後です。

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28年前に家族で立ち寄ったマレーシア。 レンタカーの中に車の鍵を入れてロックしてしまいました。フライトの時間が迫っています。モスクから多くの人が出てきて助けて下さいました。
良い想い出のあるマレーシアを再び旅することが出来たのは幸せなことです。
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マレーシアの至る所で見かけた植物
        ヒメノカリス・スぺシオサ   ショウジョウヤシ(節があり、竹に似ています)
                 

それにしてもクアラルンプールは暑かった!