スリランカの旅  ポロンナルワ

昨日の夕方ミヒンタレーからポロンナルワのホテルに向かう途中 野生の象に遭遇しました。
スリランカには素晴らしい自然が残っています。
             4頭の象が悠然と道路のすぐ近くを歩いていました。
        
3日目
今回の旅のハイライトシギリア・ロックに登る日なのに、昨夜から雨は土砂降り。夜中に何回も起きてしまう程の豪雨。おまけに雷の音までも聞こえます。朝になっても雨はやみません。

急遽予定を変更して午後にまわる予定だったポロンナルワから先にまわることになりました。

古代都市ポロンナルワ
古代都市ポロンナルワは、コロンボの北東216km、アヌラダプラの南東にある11〜13世紀に栄えたシンハラ王朝の古都。タミル族の侵略で大きな打撃を受けたアヌラダプラに替わって、993年に首都となり、歴代の王が仏教の普及に努めました。ポロンナルワの町は、コの字型の城壁で囲まれ、灌漑工事が施されており、千以上の貯水池が残っています。古都ポロンナルワの遺跡は、南北に並んでおり、南部のクォードラングルには、12世紀のパラクラマバフー1世が築いた庭園都市の遺構に、パラクラマ宮殿をはじめ、四方形のトゥパラーマの仏堂、円形のワタダーゲの仏塔、タイ様式のサトゥマハル・プラサーダの仏塔、ハタダーゲの仏歯寺院などの仏教建築群が残っています。さらに4km北のガル・ヴィハラには、岩肌を刻んで彫った立像、座像、横臥像の3つの釈迦像があります。横臥像は全長13mもあり、この世を去ろうとしている釈迦を表わしています。その左側の立像は、高さ7m、悲しみにくれる釈迦の第一の弟子アーナンダの像です。
1982年に「古代都市ポロンナルワ」として世界遺産文化遺産)に登録されました。

古代都市ポロンナルワに感動。
ブログでは一部しかご紹介できないのが残念です。想像をはるかに超える遺跡群でした。
着いた時には雨も止んでいました。
                  

シヴァ・デーワーラNo.1
ポロンナルワ時代末期13世紀の建物のヒンドゥー教寺院。
かつての仏教王国の首都にヒンドゥー寺院があるのが不思議ですが、これは当時の王女がヒンドゥー教徒だった為に建てられたと言う説と南インドのチョーラ人が13世紀に再度ポロンナルワを侵略した時に建てられたと言う説があります。
        

ワタダーゲ
クワドラングルの中で一番大きく目立つ円形の仏塔。ポロンナルワが首都になる以前7世紀ごろの物。
        
                    ワタダーゲのムーンストーン
        

ハタダーゲ
12世紀に二ッサンカ・マーラ王により、建てられた仏派寺院。
1階部分にはこの3体の仏像が置かれており、2階部分に仏歯が納められていたそうです。
        
入ってすぐのところにサンスクリット文字の碑文があります。ハタダーゲを建てたニッサンカ・マーラ王を称える言葉が刻まれてるそうです   
        

ガルポタ 
ハタダーゲの東側にある、。ヤシの葉の本の形を した石碑。(別名石の本)
インドの侵略者の事やポロンナルワの周囲の小国との関係、ニッサンカ・マーラ王への称賛の言葉が彫られています。
        

サトゥマハル・プラサーダ
上の段になるにつけだんだん小さくなっている7階建ての塔。    
        

          **************************
ランコトゥ・ヴィハーラ 
        

ランカティラカ
13世紀に建てられたもので、高い塔内に入ると頭のとれた巨大な仏像がありました。仏像の後ろ側には瞑想の道と呼ばれる道があり、当時僧たちがこの道を1日3回、瞑想をしながら通るのを日課としたそうです。
        
            キリ・ヴィハーラ
                 

          **************************
ガル・ヴィハーラ
王パラークラマバーフ1世は敬けんな仏教徒でした。インドに攻められ衰退していたスリランカを、仏教によって再建しようとしました。当時荒廃していた仏教界を清めるため、行いの悪い僧侶を6万人も追放。そして都に大規模な寺院や仏塔を次々と建設します。その結果、仏教は清められて大変栄え、ポロンナルワは南アジア随一の仏教都市となりました。その中から仏教美術の傑作も生まれました。その傑作とは大きな岩に並んで刻まれた、三体の仏像です。三体は、それぞれ「座る」「立つ」「寝る」という人間の自然な姿をとりながら瞑想をする仏陀です。ここにしか見られないという貴重な仏像です。 
                  ガル・ヴィハーラの全景
        

仏陀の涅槃像。
涅槃に入る仏陀の穏やかな表情などがよく出ています。全長14mもある大きな彫刻です。
穏やかなやさしい雰囲気でずっと見ていても飽きません。
              

下の写真左はガル・ヴィハーラの一番左側にある、仏陀の座像。
瞑想中の仏陀の表情に引き込まれそうです。

右は涅槃に入った仏陀の傍らで悲しみに暮れている、仏陀の一番弟子であるアーナンダの立像。  蓮の花に乗っていることから仏陀像だとの説もあります。
                                                  
ガル・ヴィハーラの見学を終え、出口に向かう道でオオトカゲ?を発見。
                     
この後一度ホテルに戻ります。
道端に見える鉄線は、象が道路に出てこないようにするための物です。
        
     
午後からはシギリアロックに登ります。心配された雨も止みました。