スリランカの旅  ダンブッラ

4日目 
朝ポロンナルワを出発。ダンブッラ〜キャンディと今日も盛りだくさんの1日になりそうです。

ダンブッラの石窟寺院
ダンブッラ寺院は麓から高さ150mほど、岩山の中腹が大きく切り込まれ、中に、5つの石窟が納められています。寺院の前は、緩やかにうねった大きな岩盤が庭のように広がり、岩の力と結びついた神聖な場所であることを実感します。石窟同士は、迫り出す岩を庇とした白壁の回廊で結ばれています。

もともとここは 修行僧の住む洞窟でしたが、紀元前1世紀にタミール人にアヌラーダプラを追放されたシンハラ王のワラガムバーフをかくまい助けたことから、王が、アヌラーダプラ奪還後、感謝の念で、石窟内部(第1窟、第2窟、第4窟)をつくったそうです。それ以来、2000年にわたり、時の王の力で整備され、18世紀には第3窟、1915年には第5窟も加わりました。壁画は、色褪せれば塗り直されたため、創建当時のものではなく、18世紀以降と考えられているそうです

ダンブッタの黄金寺院(石窟寺院)は1991年世界遺産に登録されました。

え〜〜〜!ここが石窟寺院???いえこの建物は「博物館」であって、メインではありません。
        

石窟は高さ約180mの岩山の中腹にあります。
よっこらしょ!(昨日のシギリアロックに引き続き…今日も登ります。こちらの階段の方が一段一段が高ような・・)階段を登って行くと石窟の入り口に到着。
           

想像していた通りの素晴らしさ!!! 
岩にめり込むように建てられている白い回廊のような中に5つの石窟のそれぞれの入り口があります。
        

第一窟「神々の王の寺」
最古の石窟でこの寺院最大の仏像があります。約14mの涅槃物は全身を黄金色に染められていますが、足の裏は真っ赤で模様が描かれています。

第一窟には大きな涅槃像の他にも五体の石像があります。その一つ、涅槃像の足元には、お釈迦さまのお弟子のアーナンダ尊者の像がおられます。また涅槃像頭部の片隅にはヒンドゥー教ヴィシュヌ神の像。何故仏教とヒンドゥー教が一緒にあるのかと言うと王は仏教徒であったものの、妃の中に南インドから嫁入りをしたヒンドゥー教徒のたくさんおられた為で、王がお釈迦さまに手を合わせるその傍らで、妻たちはヴィシュヌ神に手を合わせていたのだそうです。     
        

第二窟「偉大な王の寺」
第2窟は間口約52m×奥行約25m×高さ約6m。大きなストゥーパや涅槃仏を含む56体の仏像が置かれ、中央には、ダンブッラの名の由来となった「水の湧き出る岩」があり、天井から雫が落ちて来ます。天井一面の壁画は圧巻です。

仏陀の生涯からタミール人との戦いまで、図像と細かい文様で埋め尽くされています。
        

        

        

        

        

        

        

第三窟「偉大な新しい寺」
18世紀後半の王,キルティ・スリ・ラージャーハーによって造られました。全長9mの涅槃仏をはじめとする、合計57体の仏像があります。
        

        

        

第四窟「三人の王の寺」
中は少々狭く、キャンディ王朝の末期に造られた比較的新しい座像が多い。
        

第五窟
1915年に造られた最も新しいもの。
        
 
                   

壁画は何度も塗り替えられているので、オリジナルの色、図とはだいぶ変わってしまっているそうですが、スリランカに脈々と続く仏教へのあつい信仰心を持った人々が、一心にお祈りしている姿を至る所で見る事ができました。
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これからスパイスガーデンを見学し、その後キャンディに向かいます。