スリランカの旅 キャンディ
4日目後半 ダンブッラ〜キャンディ
ダンブッラの黄金寺院(石窟寺院)をあとにして、スパイスガーデンで昼食・園内見学をしたのち
バスは一路南下し仏教の聖地、キャンディに向かいます
キャンディの町
キャンディはシンハラ人による王国の最後の都です。釈迦の犬歯が納められている『仏歯寺』があります仏歯寺に向かう途中、町並みは今までと、少し趣を変えます。小さな商店がぎっしりと並び、ヒンドゥー寺院やモスクなども多くあります。生活感があふれてます。
キャンディの中心部に近づくとイギリス植民地時代の落ち着いた雰囲気白い壁のコロニアル風の建物が多く見られます。宿泊したクイーンズ・ホテルもコロニアルな雰囲気。
宗教都市キャンディは、スリランカ中部丘陵地帯にあるシンハラ王朝最後の都(15〜19世紀初)です。王位継承権の象徴でもあった仏陀の糸切り歯を祀る仏歯寺が中心です。仏歯寺は人工湖であるキャンディ湖のほとりに建てられています。世界中の仏教徒にとり釈迦のお身体の一部が確実に存在する『仏歯寺』はまさに『聖地』と考えられています。
1988年「聖地キャンディー」は世界遺産(文化遺産)に登録されました。
キャンディ湖
仏歯寺
現在は内戦が終了して穏やかなスリランカですが、以前は反政府武装組織「タミル・イーラム解放の虎との対立でしばしばテロ行為などが行われており、1988年のスリランカ独立50周年式典の日にも仏歯寺での爆弾テロが行われました。
又1998年にも爆弾テロの標的となり、多くの犠牲が出たそうです。
そのため入口では男女に分かれて、セキュリティーチェックが行われています。
参道を歩いて行くと特徴ある八角形のシンハラ様式のお堂が見えてきました。
「仏歯寺」です。
参道に植えてある菩提樹 花が咲いていました
1803年につくられた、白い八角堂は王の休憩所としてつくられ、今は、経典を所蔵する図書館です。爆弾テロの被害が大きかったところです。
旗は仏教旗です。仏教を学ぶためにアメリカからスリランカに来島した有名な仏教徒、オルコット大佐の発案で制定され、1884年スリランカで初めて掲げられました。
今日この仏旗はどの仏教国でも掲げられています。
この絵はスリランカ最大の祭、ペラヘラ祭の様子。
仏歯の入った金色の容器を象乗せて、行列になって歩く様子。
この絵は王女のヘーマ・マーラが長い髪の毛を巻き上げ、その中に仏歯を隠し夫のダンタと一緒にインドからスリランカに仏歯を持ち込んだとされる、4世紀の頃の話が描かれています。
これがペラヘラ祭りの時実際に象の上に乗る実物だそうです。
そしてこの奥に仏歯は安置されているそうです。
この部屋の壁には、インドから持ち込まれ、植民地時代にもずっと守り伝えられてきた、
仏歯のたどった歴史が描かれています。
仏教徒であるシンハラ人たちにとって仏陀の歯を安置する仏歯寺の存在は民族最高の象徴です。仏教徒ではない私(無宗教)でも、神聖な雰囲気の中で安らぎと同時に身が引き締まる思いがします。
宿泊したクイーンズホテルは仏歯寺の目の前。こんなに良い立地条件は有りません。1日3回のプージャー(仏様への礼拝)の時にだけ仏歯の部屋が開扉されます。
明日は早起きして見に行かなくては!
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キャンディダンス
キャンディアンダンスはスリランカ中部州キャンディを中心に行われているスリランカを代表するダンスです。
キャンディ王朝の頃に宮廷内で踊られていた舞を中心とし、各地の舞踊を組み込んだものです。
ダンスは18世紀初頭に18の区切りからなる現在の形となり、悪魔払いやファイヤーダンスなどが組み込まれています。
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仏旗のこと
仏旗(国際仏旗)で用いられる色は、以下の5色です。
*青 - 如来の毛髪の色で、心乱れず穏やかな状態で力強く生き抜く、定根・禅定(を表す
*黄 - 如来の身体の色で、豊かな姿で確固とした揺るぎない性質、金剛を表す
*赤 - 如来の血液の色で、大いなる慈悲の心で人々を救済することが止まることのない
精進を表す
*白 - 如来の仏歯の色で、清らかな心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清める、清浄(を表す
*樺 - 如来の袈裟の色で、あらゆる侮辱や迫害、誘惑などによく耐えて怒らぬ、忍辱を表す