スリランカの旅 朝の仏歯寺 プージャ

宿泊したクイーンズ・ホテルは、キャンディのほぼ中心に位置する150年以上の歴史を持つホテルです。コロニアルな雰囲気、アンティークの調度品が数々あります。
        

1844年建築のこのホテルのエレベーターは、オーチス製の昔ながらの手動のドアです。
自分で2重の扉を開けて乗り、閉めるのです。雰囲気があります。
ワクワクしますが1人で乗るのは少々勇気がいります。
40年前に宿泊したヨーロッパのホテルのエレベーターを彷彿とさせます。
        

夜明け前の5時15分、薄暗い中 ホテルの前の道路を渡り 仏歯寺に行くと既に数人の人が並んでいました。お供え物を持っている人達もいます。スリランカ人の信仰の篤さを実感します。
        

昨日、ガイドさんが「5時半に朝のお参りに行きますので、興味がある方はホテルのロビーに来て下さいと」おっしゃっていました。やはり、ガイドさんと一緒の方が心強いのでしばらく周囲を散策した後、ホテルのロビーで待つことにしました。

朝の仏歯寺
仏歯寺では、1日に3回プージャという礼拝があります。朝の5時30分、9時30分、そして夕方の6時30分から行われるプージャの時だけ仏歯が納められている部屋が開きます。
 
まずお供えする「サンユウカ」のお花を買います。とても良い香りです。
        
早朝の参拝は より心が洗われる気持ちがします。
        

本堂に入り、階段を上り下りし、トンネルをくぐると、その先が回廊で、中央に仏歯堂が現れました。1階で男性が二人、太鼓と笛を奏でています。
仏歯の部屋の開扉に先立ち、太鼓がたたかれ、供物がささげられます。
        

仏歯堂1階には、黄金の仏像が、2階には、仏歯が祀られています。「ブージャー」の時間には、
2階の扉奥が開かれ、金色に輝く仏塔の形をした小箱が現れます。
一目拝みたいと思う人々が行列をなしています。
                 
仏歯の祀られている部屋の前で祈りを捧げる人々。
                           
          
仏歯が納めれれているダーガバ(仏塔)の形をした宝石を散りばめられた金製の豪華な小箱。
この箱は7重になっていて1番小さい箱の中に仏歯が奉納されています。

拝ませて頂いたのは、この金製の小箱です。立ち止まることが出来ないほどの混雑ですので、ほんの一瞬です。   (写真は遠くから写したものを拡大したもの)
                  
寺院の中の他の部屋も参拝した後、外に出ました。
ガイドさんが献灯台のある場所に案内して下さいました。
灯明は闇を照らす光。その光は知恵を象徴し火を灯すことはそれだけで供養になるのだそうです。
日本ではお寺ではろうそくを灯しますが、スリランカではココナッツオイルを満たしたオイルランプが一般的だそうです。 
        

        

        

仏教徒がお参りする時にならい、白い洋服を着てお参りしました。
                 

清々しい気持ちに包まれた朝でした。