スリランカの旅 ペラデニア植物園 〜ヌワラ・エリヤ

5日目 キャンディ〜ヌワラ・エリヤ

今日は紅茶の産地として有名な高原地帯ヌワラ・エリヤに向かいます。

途中キャンディ近郊のペラデニア植物園を見学しました。

ペラデニア植物園
キャンディの南東に位置する総面積5.6㎡と言う広大なペラデニア植物園。ここは14世紀にパラクラマ・バクー三世が妻のために作った庭園で、別名ロイヤル・ガーデンと呼ばれています。東洋一広い植物園と言われ、スリランカにしかない植物はじめ、珍しい植物等4000種類が見られます。

150年ほど前にインドのアッサム茶がこの植物園に植えられ、紅茶栽培が始まったことから、スリランカ紅茶発祥の地としても有名です。

広大な植物園のほんの一部しか見学することは出来ませんでしたが、それでも沢山の珍しい植物を見ることが出来ました。
             バンブー (株立ちで生えている竹は初めてみました)
                   
アガティスロブスタという、オーストラリアの木。太くてまっすぐな幹から、電信柱の木と呼ばれているそうです。 
                    
世界で一番大きいと思われるジャンボヤシや双子ヤシの木など、ヤシにもいろいろな種類があります。
             ヤシの並木              ジャンボヤシ 
                  
菩提樹
                    
大ジャワ・ビンローの木
        
植物ランの温室 
        

日本の天皇や世界の王室、政治家などの植樹も沢山ありました。ジャカランダの花も満開でした。

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山道を大ヌワラ・エリヤ高原に入って行きます。
セイロンティーの本場です。緑の茶畑が広がっています。
        

渓谷の斜面に建つ完成まじかの(階下はまだ工事中)レストランでランチを頂きました。

崖に突出た素晴らしい眺めを一望出来るテラスでのお食事は最高。
         このあたりは標高約1900mです。眼下に広がるあたり一面の茶畑
        

                 

昼食の後.紅茶工場ラブーケリー・ティー・センターに立寄りました
        

製茶工場内は殆んどがオートメーション化されています。
摘まれた葉は基本的に 萎凋->揉捻->ふるい分け->発酵->乾燥 の作業を経て紅茶になります。 
        

        

        
BOP、シルバーティップなど、等級付けを紹介したポスター。
ここで紅茶の説明を受けた後はテイスティング
                  
テイスティングルーム

        
テイスティングルームの前には茶畑が広がります。
        茶畑を眺めながらゆったりと本場のお紅茶を味わいました。
        

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製茶工場を後にバスは山道を登ります。花売りの子供がいつまでもいつまでも追いかけてきます。

ヌアラ・エリヤの町に近づいてきました。
ここはイギリスの植民地時代には避暑地として栄えた為、アジアで最初に出来たゴルフコースもあります。

町の市場
市場では新鮮な野菜、果物、魚、香辛料、ヤシ糖、何でも売っています。
        

        

        
この肉屋さんは行列をなしていました。何故なのかガイドさんに伺ったところスリランカでは鶏肉が一番高いそうです。このお店は鶏肉以外の肉を売っていました。

スリランカ人の仏教徒は仏教本来の教えだけではなく、 土着の精霊信仰、迷信、ヒンズー教の影響も強く受けていますので 大抵食べ物、特に食肉に関する禁忌事項を沢山持っているようです。
牛肉を食べる人はとても少なく、豚肉も食べる人は多くないようです。なので、もしかしたらこのお店は数少ないお店なのかもしれません?この市場の中で一番混んでいました。

        

この町で一番古い郵便局
ヌワラ・エリヤのバスターミナル前にある1828年に建てられたコロニアル建築の郵便局はこの町で一番古い郵便局です。今も現役です。

        

        

スーパーマーケット 
スリランカの月収は約4万円だそうです。ですので物価も日本に比べ安いです。
        

ヌアラ・エリヤでの宿泊はウインザーホテル。
                                
在留英国人の為の避暑地として発展した瀟洒な雰囲気の佇まいのこの町。
標高が高い為気温が低いので、添乗員さんとガイドさんがホテルに前もって毛布を1枚多く用意するように頼んでおいて下さいました。 

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ヌワラエリヤ紅茶のこと
セイロン紅茶の始まりは、1839年カルカッタ植物園のアッサム野生種が、キャンディのベラデニア植物園に移されたのが最初です。もともとセイロンはコーヒーが多く栽培されていましたが、1869年に発生したコーヒーの「銹病菌」が、コーヒー園を全滅させるほどの猛威を振るった為紅茶に切り替えられたそうです。

風光明媚な避暑地としても有名なヌワラエリヤは、スリランカで一番標高が高い紅茶の産地です。ウバ産地とディンブラ産地の間、島の中央山岳地帯の西側に位置します。昼と夜の寒暖差が大きく,朝は霜が降りるような気候で,水掃けと陽当たりの良い斜面がお茶にてきしているそうです。
ここヌワラエリアは美味しいお茶が出来る条件にぴったりの土地なのです。