コーカサスの旅 バクーからガバラへ
近代的なビルが建ち並ぶバクーの新市街を出発 バスはガバラに向けて走ります。
バクーから1時間少し、あたりには草原が続きます。
時折 羊や牛が放牧されているのが見えます。のどかなコーカサスの景色です。
ガバラへの途中古都シェマハの町を通ります。
北部の古都・シェマハは11世紀ごろ、ペルシャの亡命貴族が興したシルヴァン王朝の首都です。
農業と絹の東西交易などで栄えました。しかし、この町が輝いていたのは、サファヴィー朝の時代までです。シェマハは、15世紀以前、首都がバクーに遷都されるまで約900年間シルヴァン王国の首都でしたが、18世紀前半のナーデル・シャーによる破壊、18世紀後半のコレラ流行、19世紀半ばの地震などを経て、過去の面影を失ってしまいました。市内にはコーカサス最古のモスクなど当時を物語る建物や古い町並みが残り、絨毯とワインの名産地でもあります。
現在は古い建物はほとんど残っていませんが、町自体は2,500年の歴史があり最盛期の12世紀には、トルコのイスタンブールのような町並みだったそうです。
このようなレリーフが付けられた道路の壁が続く所を通りました。
サービヂさんのお宅でカスピ海ヨーグルトの作り方を見学、試食もさせて頂きました。
ヨーグルトのタネと牛乳を合わせ、カスピ海ヨーグルトを作ります。
次はキューリや香草を入れたヨーグルト。
そして、卵を入れ少し温めたスープのようなヨーグルトの作り方を見せて頂き、試食させて頂きました。
日本で売られているヨーグルトより、酸っぱいのですが、爽やかなお味です。
香草入りのヨーグルトも私は大好き。疲労回復に効くそうです。
ガイドのバラシュさん、この香草入りのヨーグルトがお気に入りらしく大きなコップで飲んでいました。
卵入りのヨーグルトも美味しかった!
こちらでは寝る前に胃の働きを調整するためにヨーグルトを口にするそうです。
次はバターの作り方です。
牛乳を壺に入れ
優〜しく やさ〜しく揺すります。
出来たてのバターをクレープのような薄いパン(ラバッシュ)で巻いて頂きました。
作りたてのバターのお味は最高です。
サービヂ家の可愛いお子さん達
道端の木に青い実がなっています。グリーンゲイジと言う熟しても実の皮と果肉は硬く緑色をしている西洋スモモです。コーカサスの国々では、この実がよく食べられるようで、この時期限定の美味しい果物でジャムやチャツネにもするそうです。
ガイドさんが皆に配って下さいました。カリカリして、爽やかなお味がします。
地元で採れた野菜や果物、手作りジャムなどを売っていました。吊るして売っている丸いものは、先ほど配られたグリーンゲージをペースト状にして干した物。スモモの種類により色が異なります
果物などはバケツ1杯が5ドル。安いけれど、食べきれません。私は小さなカップ1杯で2ドルで売られていた煎ったナッツを購入しました。地元の物を少々つまむことは旅での楽しみの一つです。
プラムのペーストを平らに伸ばし干したもの1枚を添乗員さんが買って皆に少しずつ配って下さいました。濃厚で甘酸っぱいお味です。肉料理と一緒に食べるそうです。
草原が続く道を走り、ガバラの街に到着。
夕食は宿泊のホテルでサージと言う肉の鍋焼き料理を頂きました。今夜のサージは鶏肉です。
コーカサスで共通して決まって登場するのは、生の香草。細いネギ、セリ、ラベンダーのような葉(茎つき)などです。お皿の上にこんもり盛られてテーブルに運ばれるのです。ご長寿が多いと言われていますが、香草などの栄養分に長寿の秘密があるのかもしれません。
明日は古都シェキの観光です。