コーカサスの旅 グルジア

5月17日 8日目前編
8日目は今回の旅で一番のハイライト。グルジア軍用道路を走ります。

グルジアでのガイドさんは、アルメニアに入る前に一度お世話になったタムナさんです。

朝一番でトリビシの宿泊ホテル コートヤード バイ マリオットの部屋のカーテンを開けると少々雲行きが心配です。雨がふりませんように!
              (自由広場が一望できる眺めのよい部屋でした)         
          

最初に古都ムツヘタへ向かいます。
世界遺産に指定されているムツヘタはトビリシの北20kmにあるグルジアの古都です。 5世紀の王ワフタング1世が首都をトビリシに移すまで、イベリア王国の首都でした。 ムトゥクヴァリ川とアラグヴィ川の交わるところにある緑豊かな美しい街で人口は8000人。 町を見下ろす山上に位置するジュヴァリ修道院(6世紀)と 、町の中心にはグルジア最古で最大のスヴェティ ツホヴェリ大聖堂(11世紀)があります。

まずはジュヴァリ修道院から見学です。

                 ジュヴァリ修道院が見えてきました。
          

          

ジュヴァリ修道院
6世紀(586-604建)建立。ジュヴァリとは十字架の意味です。伝説によれば、現在ジュヴァリ寺院が建っている丘に異教徒の神殿がありましたが、聖ニノがその場所に大きな木製の十字架を立てたと言います。その場所に小さな教会を経て、6世紀に現在の形の教会が建てられました。教会の中には、大きな十字架が立っていまうす。入口の上部には天使が十字架を支えている浮彫細工があります。
また、十字架型の教会として初めて建築された教会で、後に建てられた十字架型教会の見本になっています。

グルジアの教会では、女性はスカーフで髪を隠して入場します。

          

          

          

                            

ジュヴァリ教会の丘から眺めると、 ムトゥクヴァリ川とアラグヴィ川の合流地点の近くに古都ムツヘタの町が広がります。
          

          

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ジュヴァリ修道院 を見学の後スヴェティツホヴォリ大聖堂に向かいます。
         

スヴェティツホヴォリ大聖堂
スヴェティツホヴォリとは『命の柱』という意味で、かつて総主教の住まいがあった場所です。11世紀創建で高さ49m。スヴェティツホヴェリ大聖堂には、337年にキリスト教を国教化した王ミリアンとその妻ナナの墓があります。

また大聖堂にはイエス・キリスト磔刑の時に着ていた衣類の一部が保管されているといわれています。

『命の柱』の名の由来を伝える話があります。キリストがエルサレムで磔で処刑されたときに、ムツヘタ出身のグルジアユダヤ人のエリアスが居合わせ、キリストの着衣の一部をムツヘタへ持ち帰りました。彼の妹シドニアがこの衣に触れると,神聖な力によって彼女は衣を握ったまま失神してしまいました。彼女は衣を握ったままこの大聖堂の立っている場所に埋葬されます。その後、その場所に杉が生え、4世紀に聖ニノがここに教会を建立することを決めたとき、杉7本を伐採、6本を立て、最後の1本を立てようとすと、木が宙に浮いて立てられません。聖ニノが一晩祈り続けると,最後の木は自ら地に戻り立ちました。この木からは聖油が流れ出て、この油により民衆の病を救うことができたといいいます。現在もキリストの着衣が教会の下に眠っていると信じられ、教会の前では「聖なる油」が販売されているそうです。

          

          

                         

          

          

          

                          大きなカタツムリと売店
                          
          
          

          

入り口付近のお土産物屋さんには、羊の毛を使った手芸品が売られていました。手作り温かさが伝わり、色もカラフルな美しいショールを購入しました。(25ラリ約1500円)

ショールを選んでいた為 肝心な「聖なる油」が売られているかを確かめることを忘れてしまいました。
                        

さあいよいよ今回の旅のハイライトグルジアの軍用道路を通って、アナヌリ教会に向かいます。
お天気もどうにか持ちそうです。