ベネルクス三国の旅  最終編    6日目(後編) ベルギー (ブリュージュ)

旅もいよいよ終わりに近づいてまいりました。
ゲントから55㎞、バスで約1時間 今回の旅の最終目的地ブリュージュに向かっています。

ブリュージュ歴史地区
ブリュージュは、13世紀から14世紀にかけて毛織物工業で栄えました。しかし15世紀後半、北海と結ぶ水路が泥で埋まり、船の運行が不可能になると交易は衰退してしまいました。以来、産業革命の波も押し寄せることなく、街は中世の面影をそのまま封印したのです。ゴシック様式の建造物群が、街の姿を特徴づけています。
2000年「ブリュージュ歴史地区」として2000年世界遺産に登録されています。

ブリュージュには3つの世界遺産が登録されています。1つはブリュージュ歴史地区、いわゆる旧市街区域です。救世主大聖堂、聖血礼拝堂、市庁舎、聖母教会、グルーニング美術館、聖ヨハネ施療院といった歴史的建造物が点在し、屋根のない博物館のようです。

あとの2つは、同じ歴史地区にあるベギン会院と鐘楼で、それぞれ、「フランドル地方のベギン会修道院群」「ベルギーとフランスの鐘楼群」の1つとして、重要な文化遺産になっています。

マルクト広場
古都ブリュージュのマルクト広場では名物の観光馬車のひずめの音が優雅に響き渡ります。
毎水曜の朝に市が立つのも千年以上続く伝統です。
          
ここでは中世の昔日には馬上の試合や宗教行事、さらには死刑執行も行われました。
1488年には、広場西方の館に皇帝マクシミリアンが幽閉され、腹心の部下たちの処刑現場を見させられたとされます。
ブリュージュの町を歩いていると、いつの間にか中世にタイムスリップしたような気持ちになります。

鐘楼
マルクト広場に面して建つ毛織物会館の頭上にそびえる高さ83mの塔。366段の階段で登ることができ、ブリュージュの街が一望できます。47個の鐘を組み合わせたカリヨンが有名です。
フランドル地方にある特徴的な50以上の鐘楼の一つです。「ベルギーとフランスの鐘楼群」として1999年(拡張2005年)に世界遺産文化遺産)に登録されています。

高くそびえる鐘楼は、どこからも見えるので、夕食後に自由時間で歩き回った時にも、鐘楼の塔を目指せば間違いなく戻ることが出来ます。宿泊したホテル「マーティン」はこの鐘楼のすぐ裏手にあり、マルクト広場の向かいと言う最高の立地のホテルでした。
          

広場の鐘楼正面の家並みは現在はレストランになっていて 軒先でお食事を楽しむ人々で賑わっていました。
広場には、実在した町の二人の英雄、知性派のピーター・ド・コニングと肉体派のヤン・ブレーデルの像
(1887年建立)がフランスの方角を睨むように勇ましく建っています。
彼らは1302年にフランスの支配に対して市民が蜂起した「黄金の拍車戦争」の際のリーダーだそうです。
          

          

          

          

広場からペギン会修道院に歩いて行きます。 
          

蚤の市が開かれてかれていました。 
          

ペギン会修道院
愛の湖近くには、世界遺産のペギン会修道院があります。

ペギン会院は、従来の修道院のシステムとは異なったフランドル地方にだけにみられる独特の組織です。
12世紀十字軍の遠征などで夫や息子が戦場に出兵後、残された女性たちが自衛や生活の保障を確保するために創設された共同生活体
1998年、ブリュージュをはじめベルギー・フランドル地方では13のペギン会院が世界遺産に登録されています。
          

                            

          

ここは映画「尼僧物語」の舞台にもなりました。映画観なくては!
          

          

ノートルダム教会

13世紀から建築がはじまり、高さは122m、レンガ造りの建物としてはヨーロッパ一という声もあるノートルダム教会ミケランジェロ作聖母子像が保管されているほか、ブルゴー二ュ公女マリーと父シャルルが眠っています。 
          

さあいよいよ運河クルーズに出航!
          

何度も橋の下をくぐります。「ブリュージュ」はもともと「橋」の意味だそうです。
          

          

橋の上の人が手を振ってくれます。橋のトンネルはとても低いので、頭がぶつかりそうになります。 
           

          

          
窓辺から1日中運河を眺めて居ることで有名なワンちゃんだそうです。帰りもこの窓から眺めていました。
                   「Cote Canal」と言う宿の看板犬。
          
        
          

          

運河をたどって町をひとめぐり。小さな運河は町の裏道を通って、歩いては行くことのできない町の裏側を見ることができます
          

夕食  
楽しみにしていたムール貝のワイン蒸しが山盛り一杯出てきました。白ワインと頂く絶品のお味。
             

ブリュージュの誇る伝統工芸といえば、ボビンレースに代表されるレース。
夕食を頂いたレストランの壁にもレースが貼ってありました。
          

明日は機上の人。
夜9時近くですが、まだまだ暗くはありません。残る時間を惜しんで再び街を散策しました。
          

          

明日7月15日14時55分アムステルダム発成田行きKLMオランダ航空861便にて帰国の途へ。
約11時間後、日付は変わり7月16日朝9時前に成田に到着です。


名画の数々、古い建造物、馬の蹄の音、カリヨンの音色が記憶に深く刻まれます。
中世にタイムスリップしたような素敵な旅でした。

資料を沢山用意して今回の旅に臨んで下さった 青木添乗員さんはじめ 楽しいお仲間に恵まれ、充実した旅が出来ました。
今回は31名と言う大人数のツアーでしたが無事沢山の素晴らしい想い出を持ち帰る事が出来ました。

クラブツーリズム主催
充実のオランダ・べルギー・ルクセンブルク周遊8日間  旅行期間2013年7月9日〜7月16日