ガラパゴス探訪クルーズの旅 サンタクルス島

5日目
今日はサンタ・クルス島のチャールズ・ダーウィン研究所、農園訪問、昼食の後ゾウガメの生息地に行きます。

サンタ・クルス
サンタクルス島はガラパゴス諸島最大の人口を擁する中心的な島です。
島の南端にあるプエルト・アヨラの市街にはショップやホテルなどの観光施設もあります。

今までの無人島の上陸と違い、街が見えてきました。
          
アカデミー湾に面した桟橋を渡ります。
          

ここからダーウイン研究所に向かいます。

チャールズ・ダーウィン研究所
チャールズ・ダーウィンは、1859年11月24日に「種の起源」を出版し進化論を展開したイギリス人科学者です。
そのダーウィンの功績を讃え、1964年にガラパゴス諸島サンタ・クルス島に、チャールズ・ダーウィン研究所が設立されました。
ガラパゴス諸島は寒流に取り囲まれた赤道直下の島々で、特殊な気候により、島ごとに植生が異なっています。そのため植物を餌とする生き物も島ごとに異なる進化をとげ、ダーウィンが進化論を唱えるきっかけとなりました。研究所では調査・研究・自然保護等の活動の他、ゾウガメやリクイグアナのふ化や飼育にも力を注いでいます。

ダーウイン研究所に向かう途中いろいろな植物を見ることが出来ました。

白雪姫に出てくる毒りんご
マンザニージョ
カリブ海諸島とメキシコからコロンビアにかけて分布しています。猛毒の植物で雨宿りにこの木の陰に入ったとき、うっかり葉の茂みからしたたる滴を目に入れると激痛に襲われ一時的に失明することもあるそうです。
もちろん木の実も毒なので”毒林檎”とも呼ばれています。
不思議なことに、ゾウガメには美味しい木の実のようで糞の中には大きなこの果実の種子がたくさん排出されているそうです。
   

      

チャールズダーウィン研究所では絶滅の危機に瀕しているゾウガメを人工孵化させて、島に帰すプロジェクトが実施されています。ここではゾウガメの保護と繁殖が行われいて、100%の繁殖率を誇っています。
          
各島のゾウガメが飼育されています。
            
          
ここにもイグアナや溶岩トカゲがいます。
          
遊歩道を歩いて,各飼育場に降りられます。
          
ガラパゴスが発見された1535年当時、ゾウガメは島のいたるところに生息していました。
島が発見されて以後、1832年エクアドルが領有を宣言するまでの300年間、ガラパゴス諸島は海賊の隠れ家や捕鯨船の中継基地として使われていて、ゾウガメは捕り放題だったのです。
ゾウガメは1年間何も食べなくても生きていける為、船乗りにとっての食料として重宝したのが乱獲の原因です。当初14種類居たゾウガメですが、現在10種類しか残って居ません。

ガラパゴスのピンタ島のガラパゴスゾウガメの亜種のピンタゾウガメの最後の1頭としてここチャールズ・ダーウィン研究所でガラパゴスのシンボルとして40年間飼育されていたロンサム・ジョージは2012年に亡くなってしまいました。彼が見つかったピンタ島では、ゾウガメはすでに全滅したと思われていましが、カメラマンがたまたま撮影した写真に彼が写っていて保護されたのです。この種を絶やさずに存続させようと、ピンタ島に近いイサベラ島のメスのゾウガメが数匹、彼と一緒に暮らしていましたが、子孫を残さず亡くなってしまいました。
とても残念なことです。

     キトの赤道記念碑が建つ敷地内の郵便局でロンサム・ジョージの切手を購入しました。
     この切手は岩の部分がザラザラした凹凸のある印刷です。

          

今は亡きロンサムジョージがいた場所
          
ロンサム・ジョージに代わる新たなシンボルは、ガラパゴスの『スーパー・ディエゴ』です。
ディエゴはエスパニョーラ島のガラパゴスゾウガメの亜種のエスパニョーラゾウガメのオスで1975年に米国カリフォルニア州サンディエゴ動物園からガラパゴスに帰還されました。
ディエゴは1900年から1930年頃にエスパニョーラで捕獲されてサンディエゴ動物園にいました。1975年ダーウイン研究所に返還されたとき、エスパニョーラゾウガメは彼の他にオスが2頭、メスが12頭しかいませんでした。

ディエゴと14頭のエスパニョーラゾウガメはダーウィン研究所で繁殖が試みられました。ディエゴは、その後2500匹のエスパーニャゾウガメの子孫を作っているそうです。

ゾウガメの外見の違いは大きく分けると甲羅の型が「鞍型」「ドーム型」「中間型」があります。

ディエゴ
          
ディエゴと一緒に飼われているメスのゾウガメたち
          

ダーウイン研究所を後に歩いてプエルト・アヨラの繁華街?に戻ります。
レストランやショップも沢山ありました。あまりにも熱いので半袖Tシャツを購入。でも、結局紫外線が強く半袖を着ることはありませんでした。紫外線は日本の8倍から10倍もあります。

しばしの間お土産物店などを覗いて自由時間を楽しみました。
           

次にハイランド地区に移動してガラパゴス農園に向かいました。

農園ではサトウキビ酒の作り方や、コーヒーのトースト等、昔ながらの作り方を見学したり試飲したりしました。  
                      サトウキビから砂糖を作っています
          
          
          

コーヒー豆とサトウキビ糖を一緒に食べると結構いけます!
度の強いサトウキビ酒。試飲してみましたがハァ−−− !キッ!
                    
農園の片隅のノルウェーの木のピンク色の花の美しいこと
          
昼食
この後久しぶりに地上でのお食事。 ガラパゴス諸島でのお食事はどれもとても私達の口に合います。
           
レストランの敷地にもゾウガメが歩いていました。
          

昼食の後、ゾウガメの生息地に行きます。