カナダの旅 ケベック 先住民ヒューロン族

宿泊しているホテルから車で 約30分のウェンデイクに行きました。ここにはカナダヒューロン族の本物の村を復元したトラディショナル ヒューロン サイト「オヌア シュトキがあります。サッワーヌイ ハウスではヒューロン族の歴史と伝統を垣間見ることができました。
http://www.huron-wendat.qc.ca/en/guided-tour.html

ヒューロン族はもともとヒューロン湖オンタリオ湖の周辺およびジョージアン湾とシムコー湖の間に生活していました。17世紀初期の彼らの人口は2万〜3万と推定されています。
釣りと農耕から食料のほとんどを確保し、フランス人に毛皮を売る目的で狩猟も行いました。
欧州からの入植者が増えるにしたがっての部族対立や戦争で、フランスとの関係を深め 東へと移動し セント・ローレンス川下流域、現在のケベックシティ周辺へ定住することになったのです。

再現された村に来て初めに感じたことは、彼らが外見からは先住民と言う事が全く分からなかったことです。
          
          

          
現在のヒューロン族はフランス文化との融合がなされた部族で、今では金髪碧眼でありながらインディアンだったりします。都市に近いこともあって現存するインディアンのなかではより教養が高い部族だそうです。

白人入植者によって悲惨な歴史をたどった先住民の歴史を少しでも知ることが出来たらと思って訪れた村でしたが、真意はともかく、この村で感じたことは想像していた歴史とは少し異なり 上手にフランスに同化された?(生きぬく為?)部族でした。

ロングハウスの入口には氏族のマークの一つ亀の紋が見られます。同じ氏族の者同士は結婚できないそうです。
ヒューロン族の文化は彼らの最も近い隣人イロコイ族と類似していました。ヒューロン族は動物にちなんで命名された8つのトーテム氏族に分類されます。 8つの動物は亀、狼、熊、ビーバー、鹿、鷹、ヤマアラシ、蛇。
          
インディアン独特の長屋
ヒューロン族はロングハウスで暮らしていました。このロングハウスの中では6家族が住んでいたそうです。
共同住居では、複数の家族が家事を分担し、所有物を共有しながら、生活を共にしたそうです。
ヒューロン族は周辺を柵で囲むことで自分たちの町を強化しました。
          
          
          
燻製を作る様子
          
干物の作り方
          

          
ここではヒューロン族の食事も頂く事が出来ます。いくつかのセットの中から
私はひまわりのスープと魚のハンバーグを頂きました。
  
          

ケベックの人が掲げる「Je me souviens(私は忘れない)」という思いと、フランス人よりはるか先にカナダに住んでいた先住民ヒーロン族の人々。
少々複雑な気持ちを残したまま明日はモントリオールに行きます。