カナダの旅 プリンス・エドワード島

トロントから飛行機で約2時間。

赤毛のアンの舞台となった世界で最も美しい島と言われているプリンスエドワード島が見えてきました。

プリンスエドワード島はカナダ東海岸にある小さな島で、カナダ東部を流れる大河、セントローレンス川の河口にあたるセントローレンス湾に位置します。面積はわずか5656平方キロ。日本の愛媛県とほぼ同じ面積です。
          

          
のどかな空港です。
          
空港でレンタカーを借りて、宿泊するホテルに向かいます。
          
宿泊するデルタ プリンス エドワードホテルはシャーロットタウンの中心にあります。チェックインを済ませ、早速グリーン・ケーブルズに向かいました。
          
牧歌的な風景が続きます。
          
          
白い花をつけた美しいジャガイモ畑が続きます。じゃがいもはこの島の特産品です。
          
シャーロットタウンから豊かな自然の中を北へ車で走ること40分。
赤毛のアンの家のモデルとなったグリーン・ケーブルズ・ハウスに到着しました。
100年以上たった今でも人々に読み続けられている「赤毛のアン
1908年、L・M・モンゴメリによって生み出された小説『赤毛のアン』は、カナダ東部のプリンス・エドワード島の片田舎で暮らすマシュ-とマリラという老兄妹に引き取られた女の子「アン」の物語。好奇心旺盛で想像力豊かなアンが、 グリーン・ゲイブルズ・ハウス(緑の切妻屋根の家)で暮らしながら、生涯の友と出会い、愉快な事件を次々と起こしていく中で、素敵な女性に成長していく過程を書いた小説です。
                                  

グリーン・ゲイブルズ
アンの家のモデルとなったこの場所はかつてモンゴメリの親戚が営む農場でした。
          

          
玄関の上り口は、島の海岸に見られる独特の赤土の砂岩で出来ています。
          
グリーンゲーブルズの玄関の前に広がる森の景色は素晴らしいものです。
          
中に入って見ましょう。
内部は赤毛のアンの登場人物の各部屋を忠実に再現しています。

客間
当時の客間は、牧師夫妻を招いたお茶会、来客の応接、婦人会の集まり、結婚式、葬式といった改まった機会に使われました。
          
来客用の食堂
アラン牧師夫妻のお茶会でも使用された食堂 テーブルの上にはアザミの模様の茶器
          
台所兼居間
料理用ストーブがありますが、これは当時の主婦の憧れ、ウォータールストーブです。
鋼鉄製の薪ストーブで暖房具として使うのはもちろん、上段にはパン、ケーキ、クッキーを焼くオーブン、
中段には煮炊きの鍋とポットを乗せられ台、下段にはアイロンを温める台があります。
ダイニングテーブルにはマリラが大切にしていたバラのティーセットがあります。
          
壁に作り付けの棚には木苺水や壺
                          
窓辺のゼラニウム
小説には林檎の匂いのゼラニウムと書かれています。白い小さな花が咲くハーブで、料理の香りづけや虫除けとして使うため台所の窓に置いてあります。
          
配膳室
          
来客用の美しい食器
          
配膳室の隣にあるデイリー・ポーチ
ここでバターやチーズを作ります。
          
マシューの部屋
年を取っていたマシューの寝室は1階にあります。
ベットの傍らに洗面器と水差しがありました。水道のない時代は井戸水を水差しに
汲み置きしたそうです。
          
アンの部屋
物語の描写が、ほぼ再現されています。
椅子の上には孤児院から持ってきたカバン、近くにはブーツが置かれていました。
クローゼットの扉には、クリスマスにマシューから贈られたパフスリーブのドレスも飾られていました。
          
来客用寝室
宿泊客だけでなく、正式な来客を最初に通す部屋です。
お客様はここで、荷物を置き、洗面器で手を洗い、身なりを整えてから客間に行きます。ベッドの下にある容器は、当時トイレが外にあったので夜暗くて使うことができない時に、使われたそうです。

          
マリラの部屋
          
トランクの上にはよそ行きの服がおかれています。                               
          
裁縫室
既製服のない時代、女性たちは家族の衣服から、シーツ、カーテンまで手づくりしました。
アンの時代は、ミシンが普及し始めたころです。
          
使用人の部屋
春の種まき、秋の収穫時といった農繁期には、住込みの使用人を雇いました。
          
納屋
          

          
お化けの森
          
恋人たちの小径
アンがダイアナと学校に通い、ギルバートと連れだって歩いた美しい小径
          
グリーン・ゲーブルズ郵便物赤毛のアンの作者モンゴメリーを育てたマク二―ル家の祖父は、農業を営みながら、自宅に三等郵便局を開いていました。その頃は郵便と新聞の配達がなかった為、郵便物や新聞を受け取りに郵便局に行ったそうです。
20代半ばのモンゴメリは、祖父祖母の面倒をが亡くなると見る為に、マクニール家に帰ってきました。、結婚するまでの13年祖父の郵便局を引き継いで窓口に座り、小説を書いていました。

実は下の写真の郵便局はキャベディッシュにある、『赤毛のアン』の作者・モンゴメリーが働いていた郵便局を再現したもの。祖父が亡くなった後、祖母を助けるためにモンゴメリーは郵便局で働いていたが、その郵便局は親戚の家の台所でした。当時の家は壊してしまったので現存しないが、その家に似た家を市が購入して、現在でも郵便局として夏季のみ機能し、ここから出される郵便物にはグリーンゲイブルズの印が押されます。一部が資料館になっていて、当時の郵便の歴史を知ることもできます。
          
至る所にレースフラワーが咲いてます。
          
          
夕食は宿泊しているホテルで島の名産 牡蠣とロブスターを頂きました。
            

絵本の世界に迷い込んだかのような1日でした。