カナダの旅  プリンス・エドワード島 

いよいよカナダの旅も最終日となりました。

朝早くホテルを出発 島のドライブを楽しむことに。

牧草地には牛や馬などが放牧されているのどかな風景が広がります。アルパカもいました。
          
プリンス・エドワード島の沖合いは、マグロの中で最大級、全長4.5mにも達するタイセイヨウクロマグロのポイントとして知られています。
島にはこうしたマグロ狙いのフィッシングチャーターボートの場所がいくつもあります。
ロブスターフィッシンングクルーズもありました。
          
          
プリンスエドワード島の土は鉄分を多く含んでいるので赤く見えます。
先住民の伝説では、神様が夕焼けに筆をひたして島を染めたとされています。
          
赤毛のアン博物館(銀の森屋敷)
ここはモンゴメリの母の妹、アニー叔母さんが嫁いだキャンベル家の農場です。モンゴメリはアニー叔母さんを母のように慕い、この農場に少女のころから、そして結婚してオンタリオ州に渡ってからも度々遊びに来ていました。

品の良いご婦人が博物館の受付をしておられました。
彼女はアニー叔母さんのひ孫にあたる方だそうです。今でもこの農場に住んでいらっしゃるそうです。
          
博物館(銀の森屋敷)の中をご紹介しましょう。

ここはモンゴメリが牧師ユーアン・マクドナルドと結婚式を挙げた客間
1911年7月5日暖炉の前で誓いの言葉を語りました。
結婚式と祝いの宴は新婦の家で挙げると言うしきたりでした。
両親、母方の祖母も他界していたのでアニーおばさんが支度をしてくれました。

          
ウエディングマーチが演奏された足踏みオルガン
          
モンゴメリが帰省すると滞在した2階の寝室
          
15歳のモンゴメリが縫ったパッチワーク。
クレイジーキルトと言われる自由なパターンの刺繍とステッチ
          
太い木綿糸で編んだベッドカバーは「赤毛のアン」にも出てくるこの島のキルトです。モンゴメリも編んだそうです。
          
当時のミシン
          
モンゴメリも飲料水に使った井戸がありました。
          
「マシューの馬車めぐり」の観光馬車が銀の森屋敷に到着しました。
その光景はモンゴメリの時代を彷彿とさせます。
          
シャロットタウンに戻り街の中を歩いて見ました。
築100年を越える風情ある建物が建ち並ぶ街の散策です。
          
          
セントダンスタンス・バシリカ教会。
シャーロットタウンの中心にそびえ立つ教会です。
教会の中に入ってみたら、ごミサがはじまりました。
          
州議事堂
州議事堂 は1847年に建設され、1864年にカナダ連邦を結成するための初の植民地代表者会議が開催されたカナダ連邦発祥の建物です。

19世紀当時のまま保存されている館内も見学しました。
          
          

2階には連邦誕生の間と呼ばれる会議室や、議事室、図書室などが保存されています。

この部屋で1864年にカナダ連邦を形成して、植民地からの独立を話し合うために代表者会議が初めて行われたそうです。
このため、プリンスエドワード島はカナダ建国の地と言われています
          
夕食は専門店でロブスター

ミュージカルを観に行くので早めの夕食を「Water Prince Corner Shop and Lobster Pound」で頂くことにしました。
今回の旅行中、いろいろな所でロブスターを頂きましたが、ここのお店のロブスターは最高でした。
ロブスター漁は島の代表的な産業のひとつですが、最近では以前より少なくなっているようです。
ちなみにロブスター漁のライセンスをとるのに なんと日本円に換算すると5000万円・・・・・・・・らしい

   
カウズでアイスクリーム
旅行雑誌の世界ベスト10アイスクリームに選ばれている この島生まれの人気のアイスクリームショップ「カウズ」に立ち寄りました。

アイスクリームを頂きながら、「赤毛のアン」の中に書かれていたアンの嘘を思い出していました。
・・・・・疑いをかけられたアンは水晶のブローチを落としてしまったと嘘をつき、反省したフリをすれば、生まれて初めてのアイスクリームを食べられるキャンプに行ける・・・・という箇所です。
アンの時代、19世紀のプリンスエドワード島ではアイスクリームはめったに食べら れない憧れの食べ物でした。当時は冷蔵庫、ましてや冷凍庫など無かったので、冬にできた池の氷を、地面の土に穴を堀り、そこに蓄えていました。そして、暑い夏になると、そこから氷を取り出し、木製の手回しアイスクリーマーを使い、アイスクリームを作っていたそうです。
          
                   
ミュージカル「アンとギルバート
赤毛のアン」のミュージカルを観たかったのですが、滞在中は開演されていなかった為 代わりに「アンの青春」「アンの幸福」をミュージカルにした「アンとギルバート」を観ることにしました。 アンとギルバートが結婚するまでのミュージカルは笑いとちょっぴりほろりとするラブコメディー。

劇場は宿泊しているホテルから徒歩5分の場所にある小さな劇場「The Guild」

座席が150席程しかなく、とてもアットホームな劇場です。
とは言え30人以上の役者さんが出演。役者さんの息遣いを間近に感じることができる小さな劇場で観る 観客数に比べ出演者が多いミュージカルを観る贅沢なひと時。
          

小説の中でアンはプリンス・エドワード島を「世界で一番美しいところ」と言っています。
その言葉通り、心癒される優しく美しい風景は、100年以上経った今でも変わっていませんでした。

約25年前にカナダの西部 カナディアンロッキーを車で廻りました。今でもその雄大な景色を鮮明に覚えていますが、今回のカナダ東部も素晴らしいものでした。

明日はニューヨークに戻り、娘夫婦と2日間ニューヨークの郊外で過ごした後帰国します。
(ニューヨークの旅は8月2日から6日のブログにまとめてあります。)