富岳風穴〜青木ヶ原樹海散策

「専門ガイドがご案内!富岳風穴青木ヶ原樹海散策&夏の風物詩 ひまわり鑑賞バスツアー」
2000円引き!
ここ1年、時々参加しているポケカル倶楽部からこのようなメールが来ました。
ポケカル倶楽部とはポケットカルチャーの略称で、ポケットに入る程度の小さなサイズのちょっぴり知的なカルチャーエンタテインメントを提供している会社です。)
ツアー間近になると、時々割引料金で参加できるお知らせがメールできます。

・・・と言うことで、前々から行って見たいと思っていた富岳風穴青木ヶ原樹海, 昨日行って来ました。

富岳風穴(ふがくふうけつ)
富士山北西麓に広がる青木ヶ原樹海は、平安時代貞観噴火(864年)で流れ出た 青木ヶ原溶岩の上に生育した、約3000ヘクタールの大森林です。
溶岩棚など、溶岩がつくった特異な地形をガイドさんの説明を聞きながら、富岳氷穴の入口に向かいます。
          

押し寄せるマグマがそのまま固まった溶岩棚
          

表面が固まった後、地中に含まれたガスが抜けて出来たガス孔の跡
          

          
          
          
富岳風穴は総延長201m、高さは8.7mにおよぶ横穴で、平均気温が3度。
内部は不思議と音が反響しません。これは壁の玄武岩質が音を吸収する性質をもっているためです。
夏でも溶けない氷柱や、溶岩棚、縄状溶岩などを見ることができました。
          
天然の冷蔵庫
平均気温3度の富岳氷穴は昭和初期までは、蚕の卵の貯蔵に使われていたそうです。
          
          
          
天然冷蔵庫には種も貯蔵されていたそうです。
          
風穴の見学の後は青木が原自然歩道の散策です。
遊歩道を進み、樹海の雰囲気を楽しみます。遊歩道を歩く限りは安全です。

樹海特有の露出する根
溶岩地帯の上にわずか数㎝、長い間堆積した樹木の葉 、数十種類の苔などの栄養と水分を吸収し、
わずかな溶岩の切れ目に広がる根は表面に長く長く伸びています。
樹齢300年以上経ても、大きく太くなることなく、お互いに抱き合うように密生しています。
倒れた樹木の幹の上にまた樹木が生える現象「倒木更新」は土がない樹海ではとても重要です。

この風景以前行ったことのある屋久島に似ているように感じました。
          
森のエビフライ
ガイドさんがリスが五葉松の松ぼっくりを食べた後に残るエビフライに似た「森のエビフライ」を見せてくださいました。リスは木の上ではなく、地面まで降りてきて木の実を食べるそうです。

リスが一枚一枚剥がしながら食べた大きな松ぼっくりが、たった2.5㎝くらいのエビフライ形になって残っています。

考えればわかることなのですが、いつも好んで私が食べている松の実が、まつぼっくりから取り出されるとは
この時まで知りませんでした。

          
溶岩の磁性
青木ヶ原樹海では方位磁石が効かない?」という噂について「溶岩に磁性はあるがよほど近づけないと狂うことはないですよ」とガイドさんが説明し、実験してくださいました。
樹海の中では携帯電話も使えるそうです。

玄武岩が磁石に吸い付く実験
吸いつくけれど、磁力は弱く簡単に離れます。
          
ただし、遊歩道を外れて森に入った場合、遊歩道より200 - 300m以上離れた地点で遊歩道や案内看板が見えない場合は、360度どこを見ても木しかなく、特徴のない似たような風景が続いており、足場も悪くまっすぐ進めないためなかなか元に戻れなくなるそうです。でも、これは青木が原に限った事ではありません。

ガイドさんはネガティブなイメージのある青木ヶ原樹海のうわさが、そうでないことを説明して下さいました。

でも遊歩道の奥を眺め、二度と戻らない決意で樹海に入って行った人たちの悲しみを感じずにはいられませんでした。

川口湖畔にある「みはらし亭」で昼食     
                     
花の都公園にて花散策
昼食後富士山に一番近い山中湖のほとり、標高1,000mの高原にある花の都公園でヒマワリの群生を楽しみました。