明後日からブータンへ

ブータンと聞くと 日本の多くの方が思い浮かべるのが「幸福な国」という言葉と  2011年11月に結婚されたばかりの5代目国王と王妃が来日され、原発近くの被災地訪問をされたお姿だと思います。

ブータンという国に日本人は親近感は感じているものの、どのような国なのかは あまり知られていないように感じます。

飛行機に乗りさえすれば、次に降りた所には違う世界が広がります。そこが自国と異なれば異なるほど旅は面白いのですが、明後日から行くブータンは私達の住んでいる国とどこか似ているようでありながら、想像とは
異なる国のようです。
       

ブータン王国の面積は九州より一回り大きいほどの小国で、インドと中国という2つの大国にはさまれながらも、1970年まで鎖国を続け、1999年まではテレビが禁止されていたので、外界から隔絶されていました。
しかし、テレビとインターネットが普及したことから、変わり始めてきているそうです。
          
ブータンはつい最近まで、一夫多妻が当たり前でした。(一妻多夫もあるようです。)
しかも姉妹たちとの複婚や兄弟との複婚も多いようです。
しかし、これは驚くことではなく、複婚制はブータンの伝統的な社会構造に根ざしたもので、小国ブータンでは、経済的に支え合う為の合理的なものだったのでしょう。

2011年に来日された5代目国王のお父様の4代目の国王には4人の王妃との間に5男5女10人の
子供がいます。5代目国王はその10人の子供の中の長男です。

4代目国王は同時に4人と結婚しましたが、4人の王妃は全員が実の姉妹です。2代目国王の2人の王妃も実の姉妹だったそうです。

ブータンのように同時に実の姉妹と結婚と言う事ではありませんが、これに似た結婚制度は世界中で広くみられました。

そう言えば日本でも妻が亡くなった後 結婚によって培われた家族の資産や家族関係が壊れるのを防ぐために夫が妻の姉妹と結婚する順縁婚、夫が死んだ後に妻が夫の兄弟と結婚するもらい婚があります。

宗教に関してはブータンチベット仏教を熱心に信仰している世界で唯一の国です。
仏教と言っても、日本の仏教とはかなり異なります。
ブータン仏教から見た日本仏教」今枝 由郎 (著)を出発までに読み終えたいと思っています。

急激な情報や、経済活動の変化でブータンの美しい自然や、人々の温かい心が変わってしまわない事を願いながら、ブータンの人々の現在の生活を少しでも垣間見ることが出来きたらとワクワクしております。

    今回一番楽しみにしているタクツァン僧院(天候に恵まれ無事にたどり着けますように)
          
タクツァン僧院等の見学、ブータン伝統衣装を着てのツェチュ祭りの鑑賞、民家訪問、石焼風呂体験、そして
何よりも人々の日常の生活に触れることなど、今回も多くの体験をしたいと思っています。