ブータンから帰国

昨日ブータンの旅から帰国しました。

「幸福の国」と言われるブータンは、1人当たりの所得が1920ドルです。にもかかわらず国政調査では国民の約97パーセントが幸せと回答しているそうです。ガイドさんに伺うと公務員の月給は約1万円。

街には多くのインド製の車が走り(約300万円)、街で見かける人々は携帯電話を持っています。
畑の中に建つごく普通の1戸建ての家の値段をガイドさんに伺うと、建物は約70万、土地はその3倍とおっしゃいます。所得金額を考えると人々の経済がどうなっているのか不思議な国でした。

ヒマラヤ山脈の東端に位置したブータンの国土は海抜7550メートルから100メートルと標高差が大きく、水力発電に適した地形です。水力発電は、国内総生産(GDP)の60%以上を占め主にインドに電力を売却することで外貨を得ているそうです。輸出品は電力の他に珪素鉄、非鉄金属、金属製品、セメントなど。輸入品は高速ディーゼル、ポリマー、石油、米など。貿易収支は若干黒字だそうです。
現在ブータン政府は、水力発電だけに頼らない経済構造を築くため、産業多角化にも取り組んでいて、世界水準の教育に力を入れ、ITや医療サービスを中心とした知識集約産業の振興を図っています。

ブータンの旅は往復に時間を取られ、なか5日間だけでしたが、念願の標高約3000メートルのタクツァン僧院まで上ること、ワンデュ・ポダンとティンプー2か所でのツェチユ祭を見学すること等沢山の経験をすることが出来ました。

イトゲンバ(イト寺院)では私達ツアーの人達の為だけに、高僧が1時間以上も法要を行って下さいました。
無宗教の私ですが、息災長寿の灌頂儀式を頂き、ブータン仏教の秘法の霊力に包まれたような安らぎを感じ、今回の旅がより素晴らしいものになりました。

ティンプーのツェチユ祭
          
タクツァン僧院
          
イト寺院
          

次回のブログからは、ブータンの旅の様子をご紹介したいと思います。