北欧の旅 コペンハーゲン

2日目後半
昼食のあとはストロイエの散策です。

コペンハーゲンの目抜き通り、ストロイエ。その起点に建つ赤レンガの立派な建物がコペンハーゲン市庁舎です。
中世デンマーク様式と北イタリアのルネッサンス様式を取り入れた建物にはこの街で一番高い塔がついています。

コペンハーゲン市庁舎が完成したのは1905年。この市庁舎の塔は高さが105.6メートルもあり、コペンハーゲンで一番高い塔となっています。
一番を守り抜いている背景には、この塔以上高い建物を建ててはいけないという条例があるそうです。
        
市庁舎のすぐ脇を通るH. C. アンデルセン通り沿いには、チボリ公園を見上げるアンデルセン銅像があります。写真右に自転車が見えますが、デンマークでは 自転車道がきっちり整備されていて、多くの人が自転車を利用しています。歩行者より自転車が優先です。
        

        
チボリ公園
1843年にオープンしたチボリ公園は、コペンハーゲンの人の心のふるさととして親しまれている遊園地。ウォルト・ディズニーも参考にしたといわれています。
当時のデンマーク国王クリスチャン8世の臣下であったゲオー・カーステンセンにより、それまで娯楽施設がほとんどなかった町に、市民の楽しみとなるような施設を造ろうと考案されたものといわれています。しかし、階級の別なく誰でも楽しめるような場所であるという、当時としては先進的な点には反発も強く、カーステンセンは開園後しばらくしてチボリの運営から手を引かざるを得なくなり、さらにデンマークからも離れてしまいました。
園内にはさまざまな乗り物があるほか、パントマイム・シアターやチボリ・コンサート・ホールなどのエンターテインメント施設、さらには約40軒のレストランがあります。今回は中に入りませんでした。
        
ストロイエ
市庁舎前広場とコンゲンス・ニュートーゥを結ぶ通りがストロイエ通りで、世界初の歩行者天国です。
ここでは自由時間がありました。添乗員さんから頂いた地図を片手にあれも、これも見なくてはと歩きます。
        
ストロイエはデンマーク語で歩くと言う意味。
道の両側にはお洒落なショップやレストラン、カフェが並び、ヨーロッパでも屈指のショッピング・ストリートとなっています。

ストロイエ通りには創業1775年デンマークが誇る陶磁器店ロイヤル・コペンハーゲンがあります。ルネッサンス様式の外観がひときわ目を引きます。↓
        
        
ストロイエ散策のあといよいよ憧れの大型客船DFDC・シーウェイズでオスロに向かいます。
        
たった1日滞在しただけのデンマークでしたが、多くの事を知りました。

ガイドさんが説明して下さったデンマーク及び北欧の福祉国家の実情。所得税は多くの名目で課税され、
収入の約50%を税に収めるそうです。消費税も25%と高いため、物価も非常に高く500ccのミネラル・ウォーターが400〜500円もしたのにはびっくり。
ですので夫婦共稼ぎでないと生活できないそうです。専業主婦は存在しないらしい。
賄賂や役得など、不透明な部分がないので、日本のような不公平税制や特権階級の問題などはあり得ず、国会議員も贅沢な暮らしはできないそうです。
医療費・教育費は大学院まで行っても無料。 年金受給年齢になれば、相応の年金がもらえるので、老後の心配はないようです。