北欧の旅  ストックホルム(ガムラ・スタン)

6日目 後半(1
リッダーホルム教会
ガムラ・スタンに隣接する小島・「騎士の島」という意味のリッダーホルム島にあるリッダーホルム教会。
街のどこからも見える高い尖塔を持つリッダーホルム教会は、13世紀半ばにフランシスコ会修道院として建てられ、後にゴシック様式の教会に改造されました。
大聖堂と並んでストックホルムで最も古い教会のひとつです。透かし彫りのような塔はネオゴシック様式で、過去二度の火災で焼失し、現在の塔は1846年に再建されたもの。
1634年のグスタフ・アドルフ 2 世の埋葬以来、歴代王室の王や王妃が葬られています。
        
ガムラ・スタン(旧市街)
旧市街であるスターズホルメン島は ガムラ・スタンと呼ばれます。
ガムラ は古い、 スタンは街という意味です。その名前の通り、ストックホルムの中心地にある最も古い地区です。
ここには狭い路地や歴史ある教会など、17〜18世紀の中世の面影が色濃く残されています。

貴族の館
ガムラ・スタンの北西の角にある「貴族の館」 1668年建造、オランダ・バロック様式の建物。
スウェーデン貴族の交流の場であり、又ここで貴族階級による初の議会が行われました。
        

        
王宮
島の北の角にあるのは、スウェーデン王室の宮殿です。3階建ての建物には600室を超える部屋があります。この地に王宮が建ったのは13世紀。1697年に火災で全焼後、57年もの年月をかけて再建され1754年に完成したのが今の王宮です。
イタリア・バロック様式とフランス・ロココ様式による建築だそうです。
代々王の居城でしたが、現王室は郊外のドロットニングホルム宮殿を居城としています。
国王は、この王宮に執務の為に来られます。
        
中世の佇まいがそのまま残されているため、狭い石畳の路地に古い建物がひしめき合って建っており、いきなり中世のヨーロッパにタイムスリップしたような錯覚を覚えます。
        
        
細い石畳の道を歩いて行くとストールトルゲット広場に出ました。
ストールトルゲット広場 
        
パステルカラーの商館に囲まれたストールトルゲット広場(大広場)は、ガムラスタンでも中世の面影が残る中心部です。

今はカフェなどがある美しい広場なのですが、この広場は、血の広場と呼ばれ、1520年11月に起きた「ストックホルムの血浴」の舞台となり、多くのスウェーデン貴族たちが殺されたところでもあるのです。
当時、デンマークに支配されていたスウェーデンは反乱を繰り返していたましたが、反乱は鎮圧され、デンマーク王クリスチャン2世はストックホルムにやって来ました。
クリスチャン2世は1520年11月7日、「反乱の罪を赦免する」と言って、スウェーデンの貴族たちを集めましたが それは嘘で、集まった貴族たちは全員捕らえられてしまい、翌8日には、全員が死刑を宣告され、ただちに処刑されてしまったのです。この事件をきっかけに暴動と内戦が引き起こされてカルマル同盟が崩壊し、その後のグスタフ1世が即位しました。

この広場を囲んだ一角に、18世紀に建造された当時証券取引所だった建物があります。
現在ノーベル博物館になっています。
ノーベル博物館
        
ノーベル賞100周年を記念して、この地にあった旧証券取引所の建物を利用し2001年にオープンしました。
この建物内にあるノーベル・アカデミーでノーベル賞受賞者(平和賞を除く)の選考が毎年行われます

館内では、ガイドツアーやビデオ、様々な資料を通してノーベル賞、並びに創立者であるアルフレッド・ノーベルについて詳しく知ることが出来ます。

館内のレストランも大変有名で、開館時間中オープンしており、閉館30分前までオーダーが可能です。このビストロで最も話題になっている展示があります。それは、なんと座っている椅子の裏のサイン。
毎年12月にノーベル賞の受賞者をランチに招待しており、その時のお礼として椅子の裏にサインをもらっているのです。

2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏のサインされた椅子が、入口から左手すぐの壁にかかっていました。壁にかかっている数少ない椅子の一つでした!
                   
        
このレストランで有名なのがノーベル賞の晩餐会で1976年から1998年までデザートとして出されていたアイスクリームです。残念ながら今回頂くことは出来ませんでした。

展示を見た後はミュージアムショップに行きました。
ノーベル賞の授賞式や晩餐会、受賞者にまつわる本も多く揃っています。

お土産用に ここでしか買えないノーベル賞のメダルチョコレートと、ノーベル賞晩餐会で出される紅茶を購入しました。