イースター島・タヒチの旅 イースター島 イースター博物館

5日目(1)
アフ・トンガリキの朝日鑑賞に行った後 少し遅い朝食を頂き、イースター博物館に行きました。
(4月2日のブログにも記載)
        
イースター博物館
カトリックの宣教師としてイースター島に来た、セバチャン・エングラードの名前がついた博物館はハンガロア村の外れにあります。
アナケナビーチにあるアフ・ナウナウのモアイの修復作業中に見つかった「モアイの眼」は、ほぼ完全な形で現存する唯一のモアイの眼です。この博物館で一番見たいと思っていたものです。
その他 未解読の象形文字(ロンゴロンゴ文字)が刻まれた板(複製)や女性のモアイ像など、イースター島全土から出土した貴重な遺産が展示されています。
島の歴史やモアイの製造方法、運搬方法に関する様々な説がパネルや写真で詳しく紹介されています。

ここでもベテランガイド最上さんが説明して下さいました。
        
主な展示物をご紹介します。

モアイ・カヴァ・カヴァ
昔、1人の酋長が、岩の上に2つのアク・アク(精霊)が眠っているのを見ました。後ろからもう1つのアク・アクが来て、酋長が見ていると大声で言いました。これはまずいものを見たと思った酋長はすぐに逃げ出しましたが精霊に捕まり、何を見たかと尋ねられました。何度尋ねられても酋長は何も見ていないと言うと、ふっと精霊は姿を消したと言います。酋長はすぐに村へ帰り、石に今見た精霊の姿を刻みつけました。それが、モアイ・カヴァ・カヴァと言われています。
                    
モアイを造った石器
モアイを切り出す道具として使われたのは石器でした。金属が取れないこの島で最も鋭く、最も使いやすいものは黒曜石でした。この島の黒曜石の産地はオリト山と言われています。
        

コハウ・ロンゴ・ロンゴ
木板にぎっしりと、象形文字が書かれています。イースター島苦難の時代に読み解ける人が奴隷として連れて行かれてしまったこともあり、文字の意味は解明されていません。またキリスト教に改宗後には異教徒の文字としてほとんどが燃やされてしまい、現在世界各国の博物館に合わせて28枚しか残されていません。
今は誰も読めなくなってしまったという謎の文字ですが、研究で、左から右に読んで、次の文字は180度回転してまた左から読むという不思議な読み方をすることがわかってきたらしいのです。
        

モアイの目
世界でここにしかない、大変貴重なモアイの目です。幅35cm、高さ15cm、厚さ6cmの白色の珊瑚の中に、赤色凝灰岩が埋め込まれています。本来は瞳に黒色の黒曜石も使われていたと言われています。この目は1978年2月、アフ。ナウナウの発掘をしていた島の考古学者、セルジオ・ラプ氏よって偶然発見されたものです。それまで目が発見されなかった理由は、目はマナ(超自然力)が宿る場所と考えられており、フリモアイ(モアイ倒し戦争)の時、一番最初に破壊されたのではないかと考えられています。(本物は収蔵庫に保管されています。)
        
女性のモアイ
モアイは殆どが男性で、典型的な女性のモアイは10体に満たないそうです。
        
博物館見学の後は昼食  
名物ピスコサワーに挑戦。ジュースのような口あたりですが、度数はなんと40度を超えるそうです。少々ほろ酔い気分?でレストランから見える 平和のモアイ(モアイ像と同じ石・制作方法で造られたもの)を眺めながら美味しいお食事を頂きました。
         
        
次は昨日 夕日鑑賞で背中ばかり見ていた 海を見つめて立つ7体のモアイ、アフ・アキビを見に行きます。