バルカン半島の旅  アルバニア  ベラート

6日目 後編 アルバニア  ベラート

ベラート
アルバニア中南部にある町ベラート(ベラトとも)はオスム川の谷あいに発展した町です。ビザンツ帝国
ブルガリア帝国セルビア王国などの支配を経て、15世紀半ばよりオスマン帝国支配下におかれていましたが、20世紀の初めにアルバニア公国が独立によりアルバニア領となりました。町のあるジロカステトラ山には
3世紀に築かれたという城壁が残り、6世紀から12世紀にかけて造られたベラート城(ジロカトストラ城)の城塞があります。城塞の中には教会や民家が建ち並んでおり、城壁の南側からはベラートの町並みが見渡すことができます。ここベラートは「ジロカストラの博物館都市」として2005年にユネスコ世界遺産に登録され、2008年には「ベラートとジロカストラの歴史地区」として拡大登録されました。

千の窓を持つ街
この街はオスマントルコ時代に造られたと言われています。元々は外敵に備えた防御構造をしており、1階部分には殆ど窓の無い石造りの構造で、小さな穴は銃眼用の穴です。2階部分は暮らしの部屋で採光を重視して縦長の窓が3〜4個付けられています。壁は白い漆喰が塗られており統一されている家並みはとても綺麗です。
        

        
道に面したマンガレム地区の建物は、1階部分は店舗用で解放されているため1階にも窓があります。
これから後方に見える山の上にある城塞に行きます。
        
急な石灰岩で造られた石畳の道を上って行きます。
        
門を潜り抜けるとさらに門があり、そして3つ目の門をくぐってようやく城塞の中に
        
この城塞には民家もあり、人が住んでいます。
        
聖マリア・ブラヘルナ教会とコンスタンティヌス帝の石像
一見普通の家のように見えますが、これは裏側のようで、5、6世紀に建てられた修道院のところに13〜14世紀に建てられたそうです。内部には16世紀に描かれたという壁画が残されているようです。
        
石段の上には聖三位一体教会があり、その奥の石垣が内城の城壁です。
        

        
       
        
民家のように見える建物は、聖ジョージ教会です。
        
前方に塔が見えてきました。
オスマントルコ時代に建てられた「赤いモスク」 赤い煉瓦で造られたミナレットです。モスクの建物は残っておらずミナレットだけが建っています。
        
城の南端の展望台にくると150mほど下にオスム川とベラートの町並みが見えます。
絶景写真のポイントです。
        

        

        

        
宿泊のホテルはベラートのグランド ホワイトシティ。