昨日ブルネイから帰国しました

物語に出てきそうな王様の国「ブルネイ」からマレーシア経由で昨日帰国しました。

イスラム教徒が多数共存する地域に共通して行われるラマダン。地域差や個人差がありますが、1か月の間は、日の出から日没まで人々は13時間半以上、水を飲み込むことを含む一切の飲食と喫煙が禁じられています。

"贖罪と赦し"の期間であるラマダン月には、天国の門が開かれて地獄の門が閉じられ、ラマダンの断食を純正な動機で守る人は誰でも罪を赦されると信じられています。

ブルネイでは断食明けのお祭り「ハリラヤ」がまだ続いていてオープンハウスに集まる人々の姿を見ることが出来ました。

各家庭がオープンハウスをし、断食明けをみんなでお祝いします。
         このような時も男女は別々に分かれて席が設けられていました。
        

        
このハリラヤ・プアサの3日間、王宮も一般人を招き入れて、広い中庭でビュッフェ料理を無料で振る舞うイベント”オープンハウス”が開催されます。イスラム教徒、ブルネイ国民だけでなく、他宗教の人も外国人旅行者も歓迎されるそうです。

ブルネイでお世話になったガイドさんは、この王宮のオープンハウスに行かれたそうです。
王宮のオープンハウスは、断食明けのハリラヤ2日目から3日間だけ開放されるそうで、来場者数は毎年約10万人。
王宮開放のメインイベントは、王室の方の謁見で男性は王様と、女性は王妃様との握手ができるそうです。握手会は午前の部、午後の部とあるそうですが、午前から並んでも午前の部に間に合わず、午後の部に回されることもあるそうです。
中ではビュッフェ形式でさまざまなマレー料理の食事が無料で頂け、その後謁見。
そして、全員お土産が頂けるそうです。お土産は何だったのかを伺うと、パウンドケーキを1本頂けたそうです。

私たちがブルネイに到着したのは夕方。夕食のあと早速王宮やモスクを見学しました。
                    夜の王宮
        
               昼の王宮(フェンスの隙間から撮影)
勇猛な兵士として名高いネパールのグルカ兵が守りを固めていました。
        
ブルネイ・ダルサラームは小さな独立国であり、東南アジアに唯一の君主国です。1984年に英国から独立して以来、ブルネイ王室はその権力を強化し、今やほぼ揺るぐことのない国家の支配権を手にしています。ブルネイ王室がスルタンの座に権力を集中させる事に成功してきたのは、伝統的、宗教的根拠を以てその正当性としてきた事、安定した政権を示してきた事です。石油・天然ガスなど資源がで潤っている為、税金、医療費や教育費も公立であれば全て無料と福祉が充実しているため、国民からは不満もあまりでないのでしょうが、マスコミは厳重に管理されていますし、王族の悪口を言ったら不敬罪に問われるそうです。

次のブログからは経由地のクアラルンプール、そしてブルネイで宿泊したエンパイア・ホテル、モスク、世界最大級の水上集落であるカンボン・アイールの水上集落等をご紹介します。