「月見のおわら」 「加賀屋 雪月花」に泊まる3日間の旅 1日目

今回の北陸の旅の第一の目的は「月見のおわら」を見ることでした。

「月見のおわら」は、降雨時の場合は行事を中断します。三味線・胡弓・太鼓は雨が降ると使用不能になることや、高価な衣装の保護のため、小雨の場合でも中断せざるを得ないそうです。
今回天候に恵まれたことは、本当に幸運でした。

1日目  東京(新幹線)=富山―池田屋安兵衛商店ー新湊大橋 海王丸パーク
    五万石千里山荘―八尾(諏訪町の町屋の2階から月見のおわら見学=金沢

富山といえば薬。まず立ち寄ったのは反魂丹で有名な池田屋安兵衛商店です。
私はここは2度目。ツアーの方達のほとんどが以前にも立ち寄ったことがあると言う有名な薬屋さんです。
        
昔の薬の作り方の実演を見せて頂きました。
        
途中、新湊大橋を渡り 海王丸パークーに立ち寄りました。
新湊大橋の総延長はアーチ部分も含めて3.6km、橋を支える主塔の高さは127m、海上に架かる主体部分が600m。斜張橋としては日本海側最大級です。

隣接する海王丸パークに恒久係留されている帆船、初代海王丸は同型船の日本丸と共に公立の商船学校の練習生を育成する目的で1930年に建造された練習帆船で、1989年に二代目海王丸と交代する形で引退しました
        

五万石千里山荘にて早い夕食
古民家を移築した合掌造りの雰囲気のある建物です。
        
越中懐石料理はどれも丁寧に調理されていて、優しいお味でした。
   
        
八尾の町に到着。いよいよ「月見のおわら」を鑑賞します。


お祭りは19時からです。時間が少しあったので曳山会館に入りました。
                  豪華な造りの八尾曳山
        
今回のコースは「日本の道百選」諏訪町本通りにある町屋の2階から「月見のおわら」を見学します。

諏訪町本通りは八尾町の中心部の一角を南北に走る道で、道の両側にこぢんまりとした家がすきまなく並び、江戸時代の町並みのたたずまいを色濃く残しています。かつて養蚕が栄えたころ、蚕宮や諏訪神社へ祈願する農民が多く往来し親しまれていたそうです。昭和61年に「日本の道100選」に選ばれ、石畳舗装、無電柱化等の整備が行なわれました.格子戸や白壁の家並みが石畳と絶妙のコントラストを織り成し風情のある町並みです。

この町屋の2階から見学します。

                 町屋の玄関の室礼
                  
越中おわら節の哀切感に満ちた歌に合わせ、坂が多い町の道筋で踊り手たちが静かに踊る姿は幻想的です。 


哀愁を帯びた胡弓の音はなんともいえません。

「月見のおわら」は「風の盆」を再現したもので、風情ある八尾の町並みの中で、お祭り本来の優美な踊りをじっくりと鑑賞できるようにクラブツーリズムが企画したものです。私たち16名のツアーの中には今年の風の盆を見に来られたたものの、、混んでいて素晴らしい踊りをゆっくり見ることが出来なかったからと再度来られたご夫婦がいらっしゃいました。
町屋の2階からゆっくリと哀愁帯びたお祭りを味わうことが出来ました。

月見のおわらを観た後は今夜宿泊する金沢のホテル日航金沢に向かいました。
              部屋にはお夜食が用意されていました。